脇の甘さが肩の痛みを作り出す

こんばんは。
理学療法士でリハ塾を運営している松井です。

私は普段病院で入院患者さんだけでなく、外来の患者さんも多く診ます。
外来の患者さんで多いのは、肩関節周囲炎や腱板損傷など、肩の痛みや動きの悪さを訴える方です。
毎日3〜4人、多い日は6〜7人程は肩の痛みを訴える方を担当しています。

それだけ多くの肩の痛みを訴える方を担当して分かった、ある共通するポイントがあります。

<脇の位置を確認>

片手で反対の脇を下から掴むように触ってみてください。
人差し指、中指が肩の後ろ側にくるはずですが、その辺りが意識してほしい脇の位置です。

肩をすくめて肘を外側に開いた状態が脇の開いた状態。
肩を下げて肘を内側に閉じた状態が脇の閉まった状態。

それぞれの状態でバンザイするように腕を挙げてみてください。
脇の閉まった状態の方が腕を挙げやすいはずです。

肩の痛みのある方の共通するポイントとは、脇が開いているということ。
ほぼ皆さんが脇が開いた姿勢、あるいは腕挙げる時に脇が開いてしまっています。

<脇が何故肩の痛みに関係するのか>

脇を閉める状態というのは、運動学的に言うと、肩関節外旋、肩甲骨下制・上方回旋・外転と表すことができます。
解剖学的に言うと、前鋸筋が働いている状態です。
前鋸筋は肩甲骨の内側からあばら骨にべったり張り付くように、脇の辺りまで走行しています。
前鋸筋が働くと、脇が閉まった状態を作ることができ、肩甲骨と上腕骨が互いに向きを合わせて肩関節を安定させます。

さらに、前鋸筋は腹部の腹斜筋を介して反対側の股関節に繋がっています。
また、腹斜筋は深部の腹横筋-横隔膜-大腰筋というふうに表面から深部のへの繋がりもあります。
筋の繋がりによって、体幹と下肢も安定した状態で肩の運動をおこなうことができるということです。

反対に脇が開いている状態というのは、運動学的に言うと、肩関節内旋、肩甲骨挙上・下方回旋・内転と表すことができます。
解剖学的に言うと、僧帽筋の上部繊維、肩甲挙筋、菱形筋といった背中側の肩甲骨内側の筋群が優位に働いています。

先ほどの前鋸筋が働いた状態が肩関節を安定させるのに対して、僧帽筋などが働いた状態は肩甲骨を内側に寄せて固定してしまい、上腕骨だけが大きく動いてしまいます。
言い換えると、肩関節が不安定な状態と言えます。

安定と言うのは何も固定性が強いというわけではなく、動きの中で安定性を作るということ。
動きに合わせて柔軟に動ける方が肩にかかる負担は少なくて済みます。

<脇の甘さをリセットする運動>

1.前へならえの姿勢を作る
2.指先を前へ突き出す
3.元に戻す

<ポイント>
・肩がすくまないように肩を下へ下げるように意識する
・肘は伸ばしたままとする

詳しい動画はこちらから↓
https://youtu.be/FsmCUIcqPKE

脇が閉まった状態を作れると、自然に体幹から下肢も連動して動かせる準備ができます。
この運動の後に肩を動かしてみてください。

もし、あなたの身体に痛みや不調があったとしても、このような知識があれば今よりもっと楽になります。
ただし、知識があったとしてもうまく出来ない方もいるかもしれません。
そのような方は、こちらを見てみて下さい。
↓ ↓ ↓
解剖学の知識を身体で感じる方法

理学療法士 松井 洸
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