こんばんは、理学療法士であり母親でもある新田です。
皆さんは、毎日お子さんにハグしたり、なでたりスキンシップは取れていますか?
我が家は普段からこども達とのスキンシップは結構多い方だと思いますが、仕事、家事などやる事に追われるとそれがおろそかになる事もたまにあります。
そうすると5歳の長男は、
「僕なんて、どうせダメなんやろ。」
「僕はそんなんできひんもん。」
などと、自虐的な発言が増えていきます。
そしてそんな彼の身体を触ると、
「痛い!」と、どこを触ってもカチコチになっています。
何故、スキンシップが足りないと自虐的になり、身体に悪影響が出てくるのでしょうか。
《自虐的な発言はなぜ出るのか》
ヒトはもともと生まれる前の胎児だった頃、お母さんのお腹の中で逃げ場のない状況から身を守る為に、過度なストレス物質を入れないよう恐怖麻痺反射という本能を働かせていました。
地上に生まれ出ると、本来は緊急時だけに使うべき恐怖麻痺反射を日常から使いすぎてしまっている場合があります。
そうすると、冒頭で長男が言ったような、
「どうせ自分はダメな人間だ。」という、自分を攻撃するような発言が増えていきます。
・すべての出来事を自分のせいにしたり、
・否定的な考えから抜け出せなかったり、
・自分が社会には必要ない存在のように思えたり、
・世界とつながっている感じがなかったり、
思考や感情のコントロールだけではどうしようもない感覚が出てきます。
大人の世界でも、このような自虐的な発言をする人は多いと思います。
その為、もうこの発言の癖は治らないのかというと、そうではありません。
それは、皮膚感覚を育てる事で解決できるのです。
こどもは親しい人との心地よい肌の触れ合いにより、皮膚を通して今いる世界が安全であると学んでいきます。
肌を通して世界が安全であるという感覚はいずれ、
・自分のことに気づく力。
・自分を振り返ってみる力。
・自分を次に進めていくことが出来る力。
に発達していきます。
自分の皮膚感覚に声を傾けることが、自分を大切にする事につながるのです。
《こどもの皮膚感覚を育てよう》
心地よい触れ合いの為には、触れる側は身体の余計な緊張を落とし、リラックスした状態が望ましいです。
そこで今回は、心地よい胸を作るワークをご紹介致します。
〈優しい胸になる方法〉
はじめに、ご自身の胸の固さを、身体を前後左右に傾けたり捻ったりして、確認してみてください。
次に胸いっぱい前後左右に空気を入れたとき、胸全体の広がりを確認してください。
確認ができたら、
1、胸の前、後ろ、横を数回、丁寧にゆっくり触ってください。
2、胸の膨らみが少ない所に手を置きながら、胸全体に空気を入れるように、胸式呼吸を5回行います。
ではもう一度身体を前後左右に動かしたり、胸いっぱいに空気を吸い込んでみてください。
はじめよりも動きやすく、呼吸もしやすくなっているかと思います。
その優しい胸でお子さんを抱きしめてあげる事で、お子さんの皮膚感覚が育ち、それと共に自分を大切にする気持ちも高まるでしょう。
我が家の長男も、優しい胸を作った後に抱きしめる機会を増やした事により、
「僕ってすごいやろ!何でもできんねん!」と、かなりポジティブな発言をしてくれています。
長男は素直な子なので、特に反応が早いです。
是非、ゆとりを持ってお子さんとのコミュニケーションを楽しんでみてください。
他にも皮膚感覚を高める方法はいくつかあります。
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こどもの自尊心を高める方法
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