体幹の筋肉の左右差をなくす方法

こんにちは。アナトミーの鬼の田中です。
今日は、私と同じ理学療法士で私が尊敬している
ある大学の有名な先生の言葉をご紹介します。
「人の身体は遠くから見ると左右差はないが、
近くで見ると厳密には左右差があり、しかもパターンがある。」
このようにおっしゃっています。
今回は、そのパターンの1つをお伝えしますね。
それは、肩甲骨は右側が外に開いて(外転)、
左側は背骨に寄っている(内転)。
多くの人はこのパターンらしいのです。
そのため、肩甲骨を外転させる機能がある前鋸筋は、
左側の方が弱いことが多いのです。
前鋸筋は腹斜筋と繋がっており、
前鋸筋が弱いと、腹斜筋も働きにくくなります。
ですので、左の前鋸筋が弱いと、
左側の体幹は不安定の場合があります。
もし、あなたの体幹が不安定なら、
前鋸筋の左右差を確認してみてくださいね。
ただ、前鋸筋が弱い理由はそれだけではないのです。
他にも前鋸筋が使いにくくなっている理由があります。
それはストレスです。
特に「不安」というストレスがあると、前鋸筋が弱くなります。
どういう機序でなるかというと、
不安が生じると、あるホルモンが肺から出るのですが、
不安が強い、もしくは不安が続くと、
肺がそのホルモンを出し続けるので、肺は疲弊し機能が低下します。
すると、肺の近くにある横隔膜や前鋸筋にも
影響が及び、その筋肉は弱くなるのです。
ちなみに、古くから伝わっていて、
今でも使われている東洋医学的な考えでも、
「不安」という感情と肺は
関係性があると言われております。
このことは、ご存知の方もいるかと思います。
たしかに、私たちも日常生活の中で
強い不安を感じると呼吸は自然と乱れますよね?
不安と肺は関係性が強いのです。
その肺の近くにある筋肉に影響が及ぶのも、
当たり前と言えば当たり前で、
そう考えると、不安というストレスが原因で、
前鋸筋が使いにくくなるのは、なんら不思議ではありません。
ちょっと、一緒に体感してみませんか?
試しに、前鋸筋を使うような動作で確認してみましょう。
1、腕立て伏せやプランクのポーズをとる。
(この時、腕の負担感や、
アウターマッスルの大腿四頭筋の力の入り具合を感じておいてください。)
2、あなたが不安に感じるような出来事を思い出す。
(違いを分かりやすくするために、強烈な出来事が良いですよ。)
3、思い出しながら、もう一度腕立て伏せやプランクのポーズをとる。
どうですか、1回目の時より、不安を思い出した2回目の時の方が、
腕の負担感やアウターマッスルの大腿四頭筋の力の入り具合がキツいかと思います。
肩甲骨を安定させる前鋸筋が上手く働かなくなるので、
腕の負担感が増えます。
また、前鋸筋とつながっている腹斜筋が働きにくくなるため、
体幹が不安定になり、そのため、
アウターマッスルである大腿四頭筋に余計に力が入ってしまうのです。
この事実は、非常に大事ですよ。
不安というストレスがあると、前鋸筋が使いにくくなり、
体幹が不安定になるのですから、
やみくもに体幹トレーニングをやっても効果は出ないのです。
もし、あなたも体幹トレーニングをやっているけど
あまりインナーマッスルを使えている感じがしない。
もしくは、体幹トレーニングの効果を感じないのなら、
あなたは、不安というストレスがあるのかもしれません。
結構、いるんですよ。
不安などのストレスで、筋肉が上手く発揮できない人。
私もそうでしたから。
私の場合、また別の感情で、
使いにくくなっている筋肉は広背筋でしたけどね。
今はもうカウンセリングで、
ストレスや感情をコンディショニングしたので、
もう問題ありません。
そのカウンセリングの方法や
感情のコンディショニングの方法は
今度、お伝えしますね。
今回は、
「筋肉はストレスがあると使いにくくなる。」
このことを覚えておいてくださいね。
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今回ご紹介した
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