駅伝でトップを走る選手に共通する動き

この時期になると箱根駅伝が開催されますが、
トップを走る選手を見ていると必ず共通していることがあります。
それは「背骨の柔らかさ」です。
実はこの「背骨の柔らかさ」があるからこそ、
あれだけの長距離を走っても足の運びがスムーズなままで、
ペースを落とさずにいられるのですが、あなたはこのことを知っていますか?

<速く、疲れない走り方のメカニズム>

ランニングやマラソンなどの走る動作で速く、
疲れにくい走り方にするためには、下半身を動かすだけでなく、
体幹の力を下半身に伝え、効率的に身体を動かしていかなくてはなりません。

具体的には脇腹の筋肉(腹斜筋)を使って体幹を捻ることで、
繋がっている体幹のインナーマッスル(大腰筋や横隔膜)を働かせていく必要があります。

体幹のインナーマッスルを働かせることが出来れば、
繋がっているもも裏の筋肉(ハムストリングス)が働きやすくなるため、
前に進むための推進力を効率的に生み出すことが出来るようになります。

実際に駅伝で区間トップを走っている選手を見てみると、
脚が前に出ると同時に体幹も大きく捻って動いていますが、
あれは脇腹の筋肉を使って生み出した力を下半身に伝えているからなのです。
<背骨の柔軟性が足の運びにつながる理由>
速く、疲れにくい走り方をするためには、
脇腹の筋肉を働かせていく必要があるのですが、
それには前提として背骨(特に胸椎)が柔らかくなければなりません。背骨に柔らかさがないと体幹を捻るために必要な回旋の可動域が低下してしまい、
脇腹の筋肉を働かせて走ることが出来なくなってしまいます。

脇腹の筋肉を働かせて走ることが出来なくなってしまうと、
体幹から下半身に力を伝えられなくなってしまうため、
速く、疲れにくいような走り方をすることが出来なくなってしまうのです

背骨を柔らかくしなければならないといったのは、
背骨を柔らかくすることで脇腹の筋肉を働かせやすくし、
体幹から下半身に効率的に力を伝えて走れるようにするといった理由があるからなのです。
<背骨を柔らかくするワーク>
・へそから4横指上のところに手を当てながら、みぞおちの力を抜いて背骨を丸くしたり、伸ばしたりを繰り返す。(屈曲と伸展)
そけい部を軽く摩ってから左右に背骨を波うたせるように動かす。
・最後に前後に背骨を波打たせる動きを行う。*その際に下から順に1つずつずらしていくイメージを持つ

※動画はこちら

このワークを行うことによって、背骨が柔らかくなり、脇腹の筋肉を働かせて走ることが出来るようになります。

脇腹の筋肉を働かせて走ることが出来れば、
体幹から下半身に効率よく力を伝えられるようになるので、
速く、疲れにくい走り方をすることが出来るようになります。

駅伝などのマラソンだけでなく、他のスポーツにも応用できるものとなっていますので、ぜひ一度試してみてください。

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