「かかとを上げてつま先に重心を置け。」
「つま先立ちの方が早く動けるだろ!」
某サッカー少年団の指導者が言っていた言葉なのですが、
アナタはどう思いますか?
こんばんは。
永井選手のコンディショニングを担当している土屋です。
「膝を痛めている子が多いから、一度練習を見に来てほしい。」
友人に頼まれてため、友人のこどもが所属しているサッカー少年団の練習を見学に行ってきました。
最初に頼まれたときは、
「こどもでも大人でも、身体の使い方が悪いと膝は痛くなるよ。」
このように伝えていたのですが、チームの半数近くの子が膝を痛めている状況を聞き、
ただ事ではないと思って見に行ったら驚きの連続でした。
なぜなら冒頭で書いたような、
「かかとを上げてつま先に重心を置け。」
「つま先立ちの方が早く動けるだろ!」
などなど、膝を痛めても当然だと思うような指導をされていたからです。
練習を見ていて違和感を感じたのは、
立ち姿勢の時点で既に身体の重心がつま先側にかかっていて、
上半身が前方に傾いている子が何人もいたことです。
これでは膝を痛めて当然だと思ったのですが、
なぜ私がこのように思ったのか分かりますか?
実際につま先側に重心を置いて上半身を前に傾けみましょう。
上半身を前に傾け、踵が床から離れる手前の状態で静止します。
※足の裏の感覚、立っている時の感覚を覚えておく。
今の状態で3−5メートルダッシュをします。
ダッシュした時の感覚を覚えておく。
〈足裏のワーク〉
動画:https://youtu.be/nG3IYrpdBkw
1. 足裏の真ん中を手の親指で押す。
2. 親指は押したまま、その親指を掴むように大きくグーパーを10回行う。
3. 反対側の足も行う。
4. ワーク前と同じように立つ。
3−5メートルダッシュをする。
ワーク前と後での足の感覚は、違いを実感できましたか?
・足裏全体が地面に吸い付いて、軽くダッシュ出来ている感覚。
・つま先の力が抜けて、余計な力が抜けた感覚。
・足が軽くなり、初速が早くなった感覚。
などなど、それぞれ違った感覚を実感できたと思います。
ワーク前にダッシュしたときはスネや腿前に負荷がかかり、
上半身を支えようと腹部の表面の筋肉が優位に働きました。
主に力が入ってしまうのは、一般的にアウターマッスルと呼ばれる身体の前側の筋肉です。
しかし、ワーク後は足裏のアーチを形成する代表的な筋肉として挙げられる、
・前脛骨筋
・後脛骨筋
・長腓骨筋
これらのインナーマッスルが優位に働くように意識付けをしただけではなく、
アウターマッスルを緩ませたのです。
つま先側に重心を置くのが当たり前になってしまうとアウターマッスルが優位に働くため、
足裏のアーチを形成する上記3つのインナーマッスルが優位に働きにくくなります。
この他のワークをすることによって更に違いを実感できるのですが、
まず下記PDFを確認して実感してください。
もっと詳しく知りたい方はこちら。
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