イチローに学ぶ力を抜く身体の使い方

45歳、今だに現役メジャーリーガーのイチロー選手。
オープン戦でヒットを打ったり、盗塁を重ねるなど歳を重ねても衰える気配を見せることなく活躍を続けています。

世界で長く活躍し続けるための秘訣として、「身体の無駄な力を抜くように徹底してトレーニングしている」とイチロー選手は言っています。

このイチロー選手の言う「力を抜くようにトレーニングをする」ことは、野球だけでなく、
他のスポーツでも指導するときにとても重要になってきます。

力を入れるトレーニングに偏ること

トレーニングというと筋肉に力を入れた状態で動き続ける、いわゆる筋トレが主流になっています。

筋トレを繰り返すことによって、身体の外側の大きな筋肉(アウターマッスル)を大きくし、スポーツでのパワーやスピードをつけることができ、結果としてパフォーマンスアップに繋げることができるからです。

しかし、筋肉に力を入れるようなトレーニングばかりに偏ってしまうと、身体の外側の大きな筋肉が緊張しやすくなってしまい、関節を安定させ、動きをスムーズにする役割を持つ体幹のインナーマッスル(大腰筋や横隔膜など)が働きにくくなってしまいます。

結果、筋トレで身体を鍛えたにもかかわらず、身体が安定しなくなってしまい、ぎこちない動きになってしまうのです。

「力を入れない」と「力を抜く」のは違う

身体を安定させ、動きをスムーズにするためには、力を入れるトレーニングだけでなく、力を抜くトレーニングをしていく必要があります。

力が抜けるようになることで、身体の外側の大きな筋肉の無駄な緊張が抜け、体幹のインナーマッスルが働きやすくなるからです。

しかし、ここで注意したいことがあります。
それは、力を抜くことと力を入れないことは違うということです。

具体的に言うと力を入れないというのは、10 段階で10が Max に力が入っているとしたら、力を入れないは 1 にあ たります。

そして、必要な場所に力は入っているけど、無駄な場所の力の抜けている状態は 2〜9 にあたります。

つまり、力を抜くとは全く力が入っていないというわけではなく、緊張状態の入れ具合を落としていくということで、筋肉自体は働いているという状態というわけです。

イチロー選手の場合だと、力を抜くトレーニング、もしくはバッターボックスに入る前に力を抜く体操をすることによって、必要な場所(体幹のインナーマッスル)にだけ力を入れ、身体の無駄な緊張が入らないようにしています。

無駄なところの力を抜くことができれば、筋肉をバランスよく働かせ、スポーツでスムーズに身体を動かせるようになります。

下記の『肩の力を抜く』では、力を抜くトレーニングについて具体的にお伝えしています。
https://fs223.formasp.jp/p375/form2/

野球はもちろん、他のスポーツでも指導をするときにも使える身体の使い方が載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【筋膜アナトミー】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【体軸トランスファー】

などは、こちらから無料ダウンロードできます。
metaaxis.co.jp/pdf/

 

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