股関節からポキポキ鳴る音の原因

こんにちは。鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。

足を上げ下げすると股関節からポキポキ音がなる
そして股関節に詰まり感もある、、、

という人はもしかしたら問題は股関節ではなく膝にあるのかもしれません。

一体どういった事なのか。解説していきましょう。

[膝と股関節の繋がり]

股関節でポキポキ音が鳴るものは一般的に「弾発股(だんぱつこ)」と言われます。

この音は大転子と大腿筋膜張筋/腸脛靭帯がズレて弾かれた時に生じるもので、
特に大腿筋膜張筋/腸脛靭帯が固まると音が鳴りやすくなります。

そして大腿筋膜張筋/腸脛靭帯が固くなるのは、
膝の動きを作る太ももの大腿四頭筋が関係しており、
大腿四頭筋は使いやすい筋肉のため、すぐに固まってしまい膝の動きを制限します。

大腿筋膜張筋/腸脛靭帯は大腿四頭筋の上にあるため、
大腿四頭筋の影響を受けやすく、膝に負担をかける事で大腿四頭筋が固まると、
ほぼ確実に一緒に固まるのです。

そして大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯をまとめてゆるめるのには
腹筋をほぐすのが効果的です。

[腹筋をほぐすと緩む]

腹筋の中でも特にヘソから指4本上にあるみぞおちをほぐすと
大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯を緩める事ができます。

何故ならここには大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と繋がりのある
腹直筋と外腹斜筋があるからです。

腹直筋は直接は繋がっていうないものの、
働き的に大腿四頭筋と一緒に使われるため繋がりがあります。
そして外腹斜筋は反対側の内腹斜筋を介して大腿筋膜張筋/腸脛靭帯と繋がっています。

そのため、みぞおちをほぐすとこれらの筋肉をまとめて一気に緩める事ができるのです。

そしてそこから更にお尻と膝裏に刺激を入れるとより効果的です。


[お尻と膝裏に刺激を入れると更に効果的]

膝裏の膝窩筋とお尻のほっぺの下にある坐骨に付着する、裏もものハムストリングスは、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯が固まりづらくし、
股関節の音が軽減します。

なぜなら膝窩筋とハムストリングスは膝のゆがみを調整してくれるからです。

大腿筋膜張筋/腸脛靭帯が固まるとスネが外に回転して、
膝を内側に入れるような動きになります。

膝窩筋とハムストリングスの内側は、それとは反対にスネを内に回転させるため、膝の安定度が高まり大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯が固まりづらくなるのです。

[股関節の音を軽減する3つのワーク]

股関節から鳴る音を軽減するために、
みぞおちほぐしで大腿四頭筋や大腿筋膜張筋/腸脛靭帯をゆるめて、
膝と股関節を動かす体操で膝窩筋とハムストリングスの働きを高めていきます。

まずは今の状態を確認するために、
足の上げ下げをして股関節の音の鳴り方。
そして膝を胸に近づけるように抱えて、股関節の詰まり感を覚えておきましょう。

確認できたら3つのワークをおこなっていきます。

〈①みぞおちほぐし〉
1.ヘソの指4本上にあるみぞおちに両手の指を当てる。
2.息を吐きながら身体を前に倒し、指をみぞおちに押し当ててほぐす。

〈②膝を動かす体操〉
1.膝裏を触りながら膝の曲げ伸ばしを左右交互に10回繰り返す。
2.特に曲げる方を意識する。

詳細はこちらの動画をご確認ください。
https://youtu.be/uldTlcJBXxA

〈③股関節を動かす体操〉
1.足は腰幅に開き恥骨の隣の股関節を触る。
2.そこを触りお尻を引いて裏ももを伸ばす。
3.お尻のほっぺの下の坐骨を触りながら身体を起こす。
4.これを10回繰り返す。

こちらも詳細は動画でご確認ください。
https://youtu.be/beEC_45Nv3M

では再度足の上げ下げと、膝を胸に近づけて抱えていきましょう。
いかがでしょうか?先ほどより音や股関節の詰まり感が軽減してると思います。

このように股関節は膝と深い関係があるため、お悩みの方は3つのワークを是非試してみてください!

 

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横浜鶴見・蒲田を拠点に活動するパーソナルトレーナー。
痛みのない動ける身体を作るための方法を発信中。
鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト