お腹をへこませたままキープしない方がいい理由

こんにちは
鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。

お腹をへこませたままキープする(ドローインをする)とバランスがとれる。

体幹が安定する。

とこのようによく言われますが、実はお腹をへこませ続けると、
日常やスポーツなどで必要なバランス能力は逆に低下して体幹が不安定になります。

一体どういった事なのか。一緒に見ていきましょう!

[腹圧は2種類ある]

お腹にはへこませる使い方と膨らませる使い方があります。前者は陰圧、後者は陽圧の状態です。

陰圧とは物体の内部の圧力が外部の圧力よりも低い状態のことを言います。
そして陽圧は物体の内部の圧力が外部の圧力よりも高い状態のことを言います。

どちらもお腹に圧をかけている状態でインナーマッスルが働いています。
この2つの状態をしっかり使い分けることができると、
状況に応じてすぐに力を入れたり抜いたりすることができるため、様々な動きに対応することができるのです。

例えば、歩く・走る時は陰圧ですが、ブレーキをかける時は陽圧になります。
これがもしどちらか一方しか使えないと、状況が変わった時に対処できず、バランスがとれなくなったり、無駄な動きが増えたりします。

そのためこれを解決するにはこの2つの腹圧を使い分けられるようにする必要があるのです。

[2種類の腹圧トレーニング]

へこませた使い方と膨らませた使い方、どちらもできるように2種類の腹圧トレーニングを行っていきます。

〈陰圧にする呼吸〉
1.仰向けに寝転がり、膝を立てる。
2.息を吸い肋骨を前後左右に広げる。
3.肋骨を広げ、下腹部をへこましたまま息を吐く。
4.そこからさらに息を吸い肋骨を広げる。
5.これを3連続おこない、最後に息を吐いてお腹の力を抜く。
6.この一連の流れを1~3回おこなう。

〈陽圧にする呼吸〉
1.仰向けに寝転がり、膝を立てる。
2.息を吸って下腹部と反対側の腰を膨らます。
3.下腹部を膨らませたまま息を吐く。
4.そこからさらに息を吸い下腹部を膨らます。
5.これを3連続おこない、最後に息を吐いてお腹の力を抜く。
6.この一連の流れを1~3回おこなう。

[腹圧の使い方でバランスが変わるか体感してみよう!]

では実際に腹圧の使い分けでバランス能力が変わるか体感してみましょう。

まずはお腹をへこませたまま歩いて、止まってみてください。
この時の止まりやすさを覚えておきましょう。

次にお腹をへこませたまま歩いて、止まる時にお腹を膨らませて止まってください。

いかがでしょうか?
前者だとフラつきますが、後者だとしっかり止まれますよね。

このようにお腹をへこませるだけだと動きの中では不安定になってしまうので、
日常をもっと快適に過ごしたい!運動パフォーマンスをあげたい!という方は、この2つの呼吸を練習して使い分けられるようにしてください。

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