こんにちは。フィジオスクール校長の田中です。
先日、こどもの靴を買いにいきました。
最近買ったばっかりのような気もしますが…
まぁ、汚れているし、
何より、すり減ったクツのまま運動すると、
身体への影響は大きいですからね。
気が付いた時に、一緒に買いにいくようにしています。
さて、そんなこどもの靴ですが、
けっこう、子どもの靴の状態を観察すると
子どもの身体の状態が見えてきます。
例えば、
子どもの靴の履き方が悪い典型的な例だと
全体的に内側に潰れている靴です。
ここから、この靴を履いている子は、
靴のかかとを踏む癖があることが推察されます。
靴のかかとは靴の構造の中でも「命」にあたる部分とも言われます。
かかと部分の安定が足全体の安定を作り、
身体全体の安定に大きく関与します。
そのため、靴のかかとを踏んでいると足のかかと部分が不安定となります。
足のかかとの骨は足部全体の骨の中でも一番大きく硬い構造をしています。
理由は私たちの体重をしっかりと支える必要があるからです。
そのかかとの骨が不安定になると
足首周りに負担がかかるようになったり、
将来的に捻挫のしやすい足になることが考えられます。
そのため、子どもが靴をしっかりと履けているか確認してみましょう。
もし、かかとを踏む癖がついている場合、
なるべく早い時期から靴のかかとを踏まない習慣を身につけさせていきましょう。
また、この画像からもう1つ、
子どもの足の特徴が分かります。
それは、右に比べて
左の靴底の内側が大きく削れているということです。
このことから、左の足の内側に
体重がかかりやすいのだということが分かります。
同時に、ここまで靴底の内側が削れているということは、
足自体内側に倒れている状態、
いわゆる外反扁平足であることが予測できます。
この靴の持ち主は
見事に左右ともに外反扁平足(右<左)を呈していました。
もしこのような靴のアライメントが崩れた靴を履き続けてしまうと、
この外反扁平足をさらに助長させてしまう恐れがあります。
そのため、このような状態になれば、
靴の買い替えが必要と判断しても良いかもしれません。
その際、踵まわりがしっかりとした靴を選んだり、
最近では子供用のインソール(靴の中敷)などもあるため、
足の正しいアライメントを覚えさせる目的で
使用したりすると良いでしょう。
このように、普段履いている子どもの靴の状態からも
子どもの身体状況を把握することができます。
是非、この機会にお子さんの靴を
チェックしてみてはいかがでしょうか。
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