「返報性の原理」で一発逆転されてしまった

こんにちは
メンタリストONO(おの)です。

先日珍しく、
スーパーマーケットにクレームの電話をしてしまいました…。

普段行かない少し遠いスーパーで、
鯛を1匹買ったはずが、
なんと3匹分も支払っていたことに、帰宅してレシートを見て気づいたのです…。

確かにあのレジの女性…
なんだか挙動がふわふわしていて、
トマトを9万円でスキャンしたり、
商品をかごに残したまま会計を終わらそうとしたり、
ぜんぜんレジの仕事に集中してなかった…!
あの人…!まったく!!怒!!

スーパーに電話をかけると、

受話器が割れるような声で
「申し訳ございません!!!!!」
「すぐにご自宅にお伺いします!!!!!」と謝られた15分後…

ピンポーン

玄関を開けると、
色白でのび太君のような男性が、
宇宙一申し訳なさそうな顔で立っていました。

その手に握られたスーパーの袋に、
なんだか、高そうな、果物の、クッションが、見えます…

のび太君のような男性は玄関先で、びっくりするような大声で、

「このたびは、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした!」

「こちらが、鯛2匹分のご返金と、お電話代でございます!」

「そして、こちら、つまらないものですが、メロンです!!!!」

「皆さんでお召し上がりください!!!」

わたしの怒りの熱量(といっても少し自らの落ち度は感じている…)を
はるかに上回るお詫びを受けてしまいました。

のび太君似の彼が帰った後、
返ってきたお金と、メロンを持たされてしばし呆然としてしまいました。

少しあった怒りもどこかへ行ってしまい、
「なんだか、メロンまでもらっちゃって、悪かったな」
という罪悪感に似た感情に変わってしまいました

わたしが「エネルギーではるかに上回るお詫び」と感じたのは
————————————————
・連絡してすぐ事実を確認し、タクシーで自宅に飛んできた
・のび太君似の彼の表情と声のインパクト
・「お電話代」を返してもらえるとは思っていなかった
・さらに「メロン」がもらえるとは思っていなかった
————————————————

これらの事実からです。

「返報性の原理」という心理的なテクニックに応用される心の働きがあります。

簡単に言うと、
人から【施し】を受けたときに、
無意識に「なにかお返しをしなくては」と思う気持ちのことです。

この、【施し】の部分は、

・うれしいと感じる「もの」
・有益だと感じる「情報」
・プラスに感じられる「言葉」

少し、想像してみてください…。
自分にとってプラスに働くエネルギーであれば何でも成立しますよね。

今回の事件(⁉)であれば、
わたしのモヤモヤした気持ちに対して、

・間違いのお詫び
・払いすぎた分の返金

が最低ラインとなるわけですが、

これだけでは、モヤモヤが消えても、
なんとなく
「もうあのスーパーにはわざわざ行かないかな…。」と思ってしまいます。

しかし、
————————————————
・連絡してすぐ事実を確認し、タクシーで自宅に飛んできた
・のび太君似の彼の表情と声のインパクト
・「お電話代」を返してもらえるとは思っていなかった
・さらに「メロン」がもらえるとは思っていなかった
————————————————

この部分で、一気に【施し】のエネルギーに逆転させられてしまったので、
わたしはまたこのスーパーに行く気になっています。
そしてなんとなく、あののび太君似の彼を探してしまうはずです。

してやられました…(^^;)

お読みくださった皆様も、
なにか謝らなくてはいけない場面で、
少し意識をして最低ラインをこえて【施し】のゾーンに入ると良いかもしれません…。

p.s.
「皆様でお召し上がりください!!!!!」の言葉添えも空しいおひとり様なので、
メロンは半分に切って贅沢に大きいスプーンでいただきました…

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「謝るとき、好意を伝える時、言いにくいことを言うとき…」

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