全身をバネに出来ればパフォーマンスは上がる

ラグビーや野球、バレーボールなど世界トップクラスの選手の動きを見ていると、まるで全身を「バネ」のようにして動く選手がいます。

全身をバネのように使えると、速く、しなやかな動きが出来るようになります。

よくテレビでも解説者が、あの選手はバネのように弾む感じで動くと言っていたりしますが、このバネの正体は一体なんのでしょうか?

バネの正体

バネとはどういったものなのか。

具体的にいうと、バネの正体は『伸張反射』という1つの反射の一種になります。

運動において筋肉が急激に伸ばされると、筋肉や関節に存在しているセンサー(固有受容器)が反応し、引き伸ばされた筋肉がこれ以上伸びないようにと勢いよく縮み、元の長さに戻ろうとします。

よくスポーツで周りがついていけないほどのダッシュをする選手やサーブで強烈な球を放っている選手は、この『伸張反射』を上手く利用しながら効率的に力を発揮しているのです。

では、どのようにすればスポーツなどで『伸張反射』を上手く使えるようになるのでしょうか?

全身をバネのように使うためのコツ

スポーツで伸張反射を上手く使いながら動くためには、前提として必要になってくるものがあります。

それが、「余計な力が入らないようにする」という能力です。

特に伸張反射を上手く使えていない人に見られるのですが、身体を動かすときにももの前(大腿四頭筋)やお尻(中殿筋)、腹筋(腹直筋)や肩(三角筋や僧帽筋)といったアウターマッスルに余計な力が入って動いてしまっている傾向があります。

このアウターマッスルは大きな力を発揮するときに大事な筋肉ではあるのですが、必要以上に力が入った状態で動いてしまうと、関節を固めてしまい、動きも固くしてしまいます。

「余計な力が入らないようにしなければならない」といったのはそういった理由があるからなのです。

そして、アウターマッスルに余計な力が入らないようにするために重要になってくるのが、インナーマッスルをバランスよく働かせながら動くということです。

インナーマッスルには、関節を安定させ、アウターマッスルに余計な力が入らないようにする性質を持っています。

ですから、上手く伸張反射を使うためにはインナーマッスルを使って動けるようにしていく必要があります。

<股関節を上手く使ってインナーマッスルを働かせる>

インナーマッスルを使って動くために重要になってくる場所が股関節になります。

股関節にはインナーマッスルである大腰筋やインナーマッスルと繋がりを持っているもも裏のハムストリングスが付いています。

ですから、股関節を動きの中で上手く使えるようにすることで、繋がっているインナーマッスルをバランスよく働かせながら伸張反射を上手く使って動けるようになります。

股関節を使って動けるようにするための基礎のワークは以下のものになります。

このワークを行うと大腰筋やハムストリングスを使って動けるようなるので、身体に余計な力が入らずに動けるようになります。

ただし、一つだけ気をつけることがあります。
伸張反射を使うためだからといって、ただ筋肉を伸ばした状態にすればいいというわけではないということです。

これは、ただ単に筋肉を伸ばした状態では伸張反射は起こらず、伸ばす筋肉に力を入れながらタメを作らなければ伸張反射は起こらないからです。

実際にワークを行なっていく時は、基礎の動きが出来たら股関節のタメを作りながら、素早く動けるようにトレーニングをしていくと良いでしょう。

スポーツで今よりも高いパフォーマンスを発揮したいといったときの参考にして頂けたら幸いです。

ちなみに以下の小冊子には今回紹介したワーク以外に全身をバネのように使って動くためのヒントが載っています。
無料になっていますので、ぜひダウンロードして読んでみてください。

【肩の力を抜く方法】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【間違いだらけの筋力トレーニング】

metaaxis.co.jp/pdf/

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