こどもの足の速さは脇で変わる

こんにちは、理学療法士の中山です。

速く走るのには足の筋肉が大事ですが、
その足の筋肉を使いやすくするのに
上半身の筋肉が関わっているのをご存知ですか?

特に脇の筋肉をうまく使えれば
こどもの足はもっと速くなるかもしれません。

いったいどういうことなのか?
一緒に見ていってみましょう。

〔足の速さに関わる足の筋肉〕

足の速さに関わる重要な筋肉としては
もも裏にあるハムストリングスが挙げられます。

この筋肉はアクセル筋とまで言われるほど
速く走るのには欠かせない筋肉です。

反対に前ももの筋肉はブレーキ筋と呼ばれ、
ここの筋肉を使い過ぎていると、
走るときにブレーキをかけるようになってしまい
足が遅くなったり疲れやすくなったりしてしまいます。

しかし、これらの足の筋肉と上半身の筋肉は
どういう風にして関わっているというのでしょうか?

続きを見ていってみましょう。

〔足の筋肉と上半身の筋肉は繋がっている〕

筋肉は1つ1つの筋肉が
単体で働いているわけではありません。

身体を動かすときは必ず他の筋肉も
一緒に使われるようになっています。

その中でも、筋肉は筋膜という膜によって
繋がっている筋肉がより使われやすくなっています。

この特性を活かし、足の筋肉と繋がっている
上半身の筋肉を使いやすくしてあげると
足の筋肉はさらに使いやすくすることができます。

少し話が難しくなってしまいましたが、
実際に体験してみると分かりやすいです。

次に紹介する体操で簡単に体験できるので
試してみてください。

〔足が使いやすくなる腕まわし体操〕

・立った状態で片足を上げ、
足の上げやすさや重さをなんとなく覚えておく。
・親指を脇の下に入れ肩甲骨を掴むように押さえる。
・押さえたまま腕を前後に5回ずつまわす。
・反対の腕も同じように行う。
・再び足を上げ、足の上げやすさや重さを感じる。
 
動画はこちら
https://youtu.be/rAkCAfS3zsY

いかがでしょうか?

体操を行った後では足がより高く上がっていたり、
より軽く感じるかと思います。

これは、もも裏の筋肉と関わりのある
前鋸筋(ぜんきょきん)という脇の筋肉が
使いやすくなったことによる効果です。

また、この脇の筋肉は、
もも裏を使いやすくすると同時に
ブレーキ筋である前ももの筋肉の働きを
抑えてくれる効果もあります。

そのため、より走りやすくなり
こどもの足を速くすることができます。

毎日継続して行うことが望ましいですが
走る前に行うだけでも効果は感じれるかと思います。

ぜひ、試してみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト