日頃から首や肩のコリに悩まされている。
そんな方は、股関節の前を触ってみてください。
固くなっていませんか?
もしそうなら、それが凝りの原因になっている可能性があります。
なぜ首や肩が凝るのか?
首や肩の凝りに悩まされている方の特徴として、首が前に出ていて背骨が曲がっている姿勢になっている場合が多く見られます。
このような姿勢になっている方は、首の前側の筋肉(斜角筋)が過剰に働いており、首の凝りなどの症状を引き起こす原因になります。
首の前が固くなってしまう原因としては、
呼吸が浅くなってしまっていることが挙げられます。
呼吸と首の筋肉の関係
人は1日に2万回以上息をしていますが、息を吸う時、横隔膜が働いて肋骨が拡がります。
しかし、背骨が曲がっている姿勢だと肋骨が閉じた状態になるため、息を吸っても肋骨が拡がりづらく、横隔膜が働きにくくなっています。
そのため、代わりに補助する働きがある首の前の筋肉が過剰に働き、横隔膜が働かなくなった分を補おうとします。
首の前の筋肉自体は大きな筋肉ではないので、負担が大きくなることですぐに固くなります。
そして、首前の筋肉が働かなくなるため、
首の前の筋肉の働きを補おうと肩の筋肉(僧帽筋)を使って肩が上がった状態になります。
これが、首凝りや肩凝りの正体なのです。
首の前側の筋肉の働きを抑えるには、
曲がっている背骨の位置を正す必要があります。
背骨の位置を正すには以下のワークをしてみましょう。
・へそから4横指上のみぞおちを押さえる。
・押さえたところの真裏の背骨を押さえる。
・背骨を前後、左右、回旋と5回ずつ動かす。
ワークの動画
このワークを行うことで、
背骨のカーブに関係する大腰筋や脊柱起立筋、
呼吸に関係する横隔膜などの筋肉がバランスよく機能するようになり、
背骨の状態を良くすることができます。
しかし、実を言うとこれだけでは不十分な場合が多いのです。
股関節から姿勢を整える
なぜ、先程紹介したワークだけだと不十分なのか、、、
それは背骨が曲がった姿勢の方は、
股関節の前側が固まっている場合が多いからです。
股関節の前にはもも前の筋肉(大腿四頭筋)があり、固まっていると筋膜上で繋がっている腹筋(腹直筋)にも影響を与えます。
腹筋が縮んだ状態のままだと背骨が曲がってしまい、背中の筋肉が働きにくくなってしまいます。
ですので、股関節の前側の緊張を変えることで、腹直筋の緊張が落ち、背中の筋肉が働きやすくなります。
股関節を整えるワーク
・足のスタンスを肩幅に拡げ、つま先と踵を真っ直ぐに揃える。
・ビキニラインの真ん中を押さえる。
・押さえたところを挟み込むようにして、お尻を後ろに突き出しお辞儀をする。
・お尻の付け根あたりが伸びたら、ゆっくりと起き上がる。
・これを10回ほど繰り返す。
ワークの動画
このワークを行うことで、
インナーマッスル(大腰筋)やもも裏の筋肉(ハムストリングス)が働くようになるため、もも前の筋肉(大腿四頭筋)の働きが抑えられます。
もも前の筋肉の余計な働きが抑えられれば、
つながっている腹筋の緊張もなくなるので、背中の筋肉も働きやすくなります。
首や肩のコリに悩まされているという方は、
ぜひこれらのワークをやってみてください。
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