下半身を使えばこどもは投げるのがうまくなる

こんにちは、理学療法士の中山です。

今週は節分がありましたね
豆まきはしましたか?
 
豆を投げる動作で強く投げることはないですが、
強く投げたい時は、「足を使って投げる」
という教え方がありますが、
あれって実際よく分からないですよね。
 
感覚的な表現故に伝わりにくいところがありますが、
実際に足を使って投げることが出来れば
こどもの投げた球はもっと良くなります。
 
先週に続いて、今回もからだの連動性という
観点から一緒に見ていってみましょう。
 

〔投げるのは手なのに何故足が関係するのか〕

単純な話ですが、座った状態で投げるよりは
野球のピッチングのように、
立った状態で足のステッピングを入れて
投げた方が力強く投げることは出来ます。

これは足の動きが入ったおかげで、
蹴り出しによる運動量の増加と
からだをよりしならせて動かすことにより
腕を大きく振れるようになった結果です。

少しややこしい説明になりましたが、
要はからだを大きく動かした方が
ボールには力が伝わりやすいということです。

しかし、ただがむしゃらに
からだを大きく動かしても
逆に投げづらいだけだったりします。

そもそも何故そうなってしまうのでしょうか?

〔からだを大きく動かしてもうまくいかない理由〕

がむしゃらにからだを大きく動かしても
ボールがうまく飛んでいかないのは、
からだの連動性が崩れてしまうからです。

いくら足を大きく使って投げたって
その足の力が腕まで伝わっていなければ、
からだが不安定な状態になってしまうだけで
うまく力が入れられません。

そうなってしまうと、

・コントロールが悪く思ったところに投げられない
・遠くに投げられない
・球が速くならない

といったことが起こるようになります。

これを解決するためにはからだの連動性を整え、
足の力をしっかりと腕に伝えてあげる必要があります。

〔連動性をあげるために使ってほしい筋肉〕

下半身の力を体幹→腕に繋げていくためには
股関節を使えるようになる必要があります。

なかでも、股関節にある大腰筋(だいようきん)という筋肉は
足と体幹を直接的に結びつける重要な筋肉です。

そのため、この筋肉を使いやすくしてあげると
下半身の力はしっかりと体幹に伝わりやすくなり、
かつ、下半身が安定するため
からだのしなりも強く使えるようになり
より腕が振りやすくなっていきます。

大腰筋を使いやすくするには次に紹介する体操が
おすすめですので試してみてください。

〔足が使いやすくなる体操〕

・おへそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
・触ったまま、背骨を前後・左右・捻り方向に5回ずつ行う。

動画はこちら
http://youtu.be/TZDr1ZVrxW8

足を使って投げると言っても、
感覚的になりすぎて伝わりにくかったりします。

そのようなときは、ぜひ、この体操などで
股関節を使いやすくしてあげてみてください。

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト