四十肩/五十肩になると、寝ている時に肩が痛くなる夜間痛で悩まれる方がいます。痛みがあると寝不足になりますし、辛いですよね。
『痛み止めの薬』や『ストレッチ』では、なかなか改善しない事があります。それには根本的な理由があります。
今回は、夜間痛の中でも一番多い、肩関節の夜間痛を例にして、日常に潜む根本原因とそれを改善する方法をお伝えいたします。
<夜間痛の原因>
・関節内圧が常に高い。
・血流が悪い。
<関節内圧とは?>
関節内圧とは、骨同士が離れないようにしておくための仕組みです。これが適切に働くことで、筋肉や人靭帯に負担がかかりにくくなります。
イメージとしては、吸盤がガラスに張り付いている感じです。このシステムで常に骨が関節にフィットしています。
写真の青色の○の所です。
この関節内圧は、筋肉が常に力が入っていると、高くなってしまします。
圧が高くなった結果、痛みが発生します。
<血流が悪いと痛む理由>
常に力が入っていると、筋肉は凝り固まって血流が悪くなります。
すると、痛みを出す物質がそこにとどまってしまうので痛みを感じてしまいます。
つまり、常に力が入って筋肉が固くなると、血流も悪くなりますし、関節内圧高くなり、痛みが出るのです。
<筋肉が固くなる理由>
それは、アウターマッスルが過剰で、インナーマッスルと関係が深い筋肉が使えていない事が原因です。
日中に、アウターマッスルしか使えていないため、同じ筋肉が固くなるのです。
肩でいえば、「三角筋」や「僧帽筋」といった肩をすくめるように働く筋肉が過剰に使われやすい傾向にあります。
そして、インナーマッスルと関係が深い、脇の下にある「前鋸筋」が使えていません。
つまり、日中からインナーマッスルも使える状態にしておけば、三角筋や僧帽筋などの肩の筋肉が固まることはなくなります。
結果、血流も良くなりますし、関節内圧も正常に戻ります。
<夜間痛を改善する体操>
〔前鋸筋の体操・・・1〕
・脇の後ろ側を掴む。
・掴んだまま、腕を後ろに5回まわす。
・次に前に5回まわす。
動画はコチラ↓
〔前鋸筋の体操・・・2〕
・前にならえの状態を作る。
・この状態のまま脇を締める。
・指先を前に突き出す。
・そこから戻す。
・これを10回行います。
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