レッグリフトの指導でその人の実力がわかる

ピラティスの指導をしていると、
スクール生がどうしてもできないエクササイズや
苦手なエクササイズが出てきます。

そのようなエクササイズがあったときに、
そのエクササイズを達成するためにどんな指導をしますか?

気合いだぁぁ!

といった根性論ではなく、
エクササイズの構造を知っていれば
理論的に達成できる指導がわかってきます。

こんにちは。
姿勢のための体幹トレーニング専門スクール Bodyline School 代表の
体軸ピラティスセラピスト 吉田です。

スクールでピラティスに参加してくれた方に
今までのピラティスでどういうエクササイズをしていたか聞くと、
「こういうやつとかこんなやつとかですけど、ほとんどできなかったです。」
と話されます。

その話を聞くと僕はすごく驚くのですが、
本当に難易度的には難しいエクササイズをしているんです。
体軸ピラティスではもちろん、
僕のスクールでも最初のエクササイズは
「レッグリフト」
という、膝を曲げた仰向けの姿勢で
片方ずつ脚を上げるエクササイズをします。

「こんなのもピラティスなんですね
なんてこともたまに言われます。笑

一見、レッグリフトはシンプルなエクササイズです。
ですが、シンプルだからこそピラティスでは重要なのです。

むしろ、、このレッグリフトができていないと、
できないエクササイズを指導することなんて無理です。

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エクササイズの構造を理解する
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ピラティスにはエクササイズが何種類もあります。

団体によって指導されるエクササイズ数は違いますが、
専用の器具を使わないものだけでも3050近くあります。

インストラクターの方は、
このエクササイズをとにかくできるように練習したと思います。
では、このたくさんのエクササイズを指導する順番、
つまりは構造(構成)を考えて練習したことはありますか?

例えば、サッカーで豪快なシュートを決めるとき、
いきなりシュートの練習をしませんよね。
・止まってボールを蹴る。
・動いたボールを蹴る。
・相手を見ながら蹴る。
………
といったように、目標に必要な要素を分析して、
自分ができていないところに対して練習することで、
それが達成されます。

これはピラティスのエクササイズも同じです。
何種類もあるようにみえるエクササイズは、
それぞれ様々な要素が組み合わさった構造があります。
それを分析することができれば、
できないエクササイズがなぜできないのか論理的にわかるのです。

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構造を紐解いた先にあるのは
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たくさんあるエクササイズの構造を紐解いていくと、
全てのエクササイズで必ず必要な要素が出てきます。

それは、
「そけい部」「みぞおち」「脇」です。

この3つが基本であり、
あとはその組み合わせ方や使い方、
他の要素がどれだけ増えるかの違いだけです。

ですので、まずはこの3つがしっかりと使えないと、
ピラティスのエクササイズはどれもうまくできないのです。

そして、最初に話したレッグリフトは、
この「そけい部」と「みぞおち」、そして「脇」を鍛えられるエクササイズなのです。

実際に体軸ピラティスでお伝えしているレッグリフトを紹介します。

1.膝を曲げた仰向けになる。
2.片方のそけい部を触り、その手を挟むように片脚を上げて下ろす。
(膝は脱力して伸ばさない)
3.みぞおちを触り、真下の背中を地面につけて片脚を上げて下ろす。
4.両鎖骨の間(胸骨)を触り、そこを軽く丸めるように(軽く猫背になるように)して片脚を上げて下ろす。

実際に試してみると、
2よりも3が、
3よりも4のやり方が動かしやすいはずです。

このように、レッグリフトはそけい部、
いわゆる股関節に意識が向きがちですが、
使うべきところを変えるだけで、レッグリフトの効果が全く違ったものになります。

そしてこの「そけい部」、「みぞおち」、「脇(胸の意識)」は全てのエクササイズに必須となるものです。
だからこそ、どんなエクササイズにおいてもレッグリフトは基本中の基本なのです。

エクササイズの構造をしっかりと分析し、
エクササイズのパターンを知ることで、
できないエクササイズに対してどのように解決するかわかり、
理論的に達成できる指導ができます。

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P.S.
ピラティスに限らず、すべての運動においても同じことが言えます。
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【膝の解剖学】
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吉田が代表を務める
Bodyline School

http://bodylineschool.com

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