「はい、肩の力を抜いてくださ~い。」
インストラクターからこんな言葉を投げかけられる。
なのに、、
…肩の力が抜けない!
そもそも私ってそんなに肩の力が入ってるの??
そんな風に思っている方へ、
はい。かなり入ってますよ。
それも、肩こりになるのも納得しちゃうくらいに。笑
それに対して、インストラクターは肩を下げての一点張り。
ただ肩を下げれば良いかと言うと、そうではありません。
なぜなら…
こんにちは。
ピラティス専門スタジオで肩を下げろ下げろと言われ続け、
下げ続けた結果、なで肩に勢いが増した山川です。
肩を下げる、という事ですが、
ただ下げるだけでは目的が全く違います。
おそらくこの指導をする方は、僧帽筋の緊張をさせないようにする事が目的だと思います。
ですが、下げ方を間違えると、結果的に僧帽筋を緊張させる状態になります。
実際にやってみるとと分かります。
1. 肩をお尻に近づけるように下げる。
2. 肩を鼠蹊部に近づけるように下げる。
1の場合、胸が張ったような姿勢になると思います。
この姿勢は、解剖学的に広背筋を主体として活動しています。そして、肩甲骨を下制させますが、同時に下方回旋をさせます。
そうすると、菱形筋が働きます。菱形筋は僧帽筋上部・中部と連動して働く特徴があるので、最終的に僧帽筋も働きやすくなってしまい、肩が上がりやすくなってしまいます。
では2だとどうなるのか?
2の場合、少し背中が丸まった姿勢になると思います。その時、前鋸筋を主体として活動し、肩甲骨は外転しながら下制します。
そうすると、筋連結のある腹斜筋が働きます。腹斜筋が働くと、腹横筋、しいては横隔膜と言った腹部インナーマッスルにつながります。
このように、同じ肩を下げることでも、ほんの少し違うだけで全く違った効果になってしまうのです。
ピラティスは身体の動きや状態を良くするエクササイズです。
しかし、間違った方法でやり続けると、身体を壊します。実際に多くの方が身体を痛めています。
せっかくなら良くなる方法で身体を動かしましょう。
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