Don’t think! Feel.

From:体軸ピラティスセラピスト 吉田哲也

ピラティスというは本来、
コントロールの造語である「コントロロジー(contrology)」として提唱されました。
その言葉の意味は、
「身体・頭・精神の統合」を理想とするというものです。

とはいえ、「身体・頭・精神の統合」と言われると、
どうやってやるのかな?
なんて考えてしまいますよね。

しかし、考えれば考えるほど、
3つの統合はできなくなってしまいます。


「Don’t think! Feel.」

この言葉はおそらくご存知かと思います。
私も言葉自体はよく聞いていましたが、
「燃えよドラゴン」でブルース・リーが言っていたと言うのを後日知りました。

映画の翻訳では「考えるな、感じろ!」とされていて、
この意味が浸透されていますよね。
ですがググってみると、ただ単に「考えるな、感じろ!」ではなく、
実はもっと深い話だとも言われています。


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「Don’t think! Feel.」の本意
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「Don’t think! Feel.」の台詞には、実は続きがあるようです。

「It is like a finger pointing away to the moon.(これは月を指さすのと似ている。)
Don’t consentrate on the finger, or you will miss all that heavenly glory.(指に気を取られていると栄光(月)を見失うぞ。)」

この場合の「指」とは「自分」で、
「月」とは「相手」を指していると思います。

英語は苦手ですが、意訳すると
「自分の技に集中するな。相手を倒すことに集中しろ!」
となるのではないでしょうか。

つまり、「Don’t think! Feel.」の本意には、
「自分の技をどうするかを考えるな。相手がどう出てくるかを感じて的確に対応するんだ。」
があるのだと思われます。

これをピラティスに当てはめると、
「自分の動き(エクササイズ)をどうするかを考えるな。身体を感じて的確な動きをするんだ。」
となると私は思います。


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考えることの弊害
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みなさん、CMにも出ているロダンの「考える人」というブロンズ像をご存知ですよね。

本来は考えている像ではないらしいのですが、
考え込んだり悩んだりしている人のほとんどがあのようなポーズをとっていませんか?

そしてあのポーズ、
なんだか頭が重いような感じですよね。

頭が重いということは、
頭がどんどん固まってしまっているとも言えます。

頭が固まる、つまりは脳機能への影響もあり得ます。

人が身体を動かすときは筋肉が収縮します。
筋肉は脳からの神経伝達によって収縮するため、脳の機能が衰えると筋肉の収縮、身体の動きの質も下がってしまいます。

動き方を考えすぎる。
→頭が固くなる。
→筋肉に収縮に影響が出る。
→身体の動きの質が下がる。

これが考える過ぎることの弊害です。
これでは「身体・頭・精神の統合」は難しいでしょう。


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感じることのメリット
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ピラティスの目的である「身体・頭・精神の統合」は、考えずに感じることが必須です。

先ほどお伝えしたように、人が動くための筋肉の収縮には脳からの神経伝達によってなされます。

本来、神経からの伝達が筋肉に伝わって動きます。
しかしこれだけでは一方向性であり、考えすぎて頭が固まってしまうと動けなくなります。

ここで、身体を感じて動くことを加えてみましょう。
身体を感じて動くということは、筋肉の感覚から神経を伝って脳に刺激を加えているということです。

その脳の刺激から筋肉を収縮させます。

つまり、運動に対しての刺激が二方向性になり、身体と脳をより深い関係性にしてくれます。

それによって、「身体・頭・精神の統合」に近づくのです。


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身体と脳を統合するポイント
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ピラティスの本来の目的である身体と脳を統合するためには、身体を感じてエクササイズをする方法を知っておく必要があります。

その方法とは、クロスポイントをピラティスのエクササイズに組み込むことです。

クロスポイントとは、体幹を含む特定のインナーマッスルを刺激する、複数の筋肉の交差点です。

このクロスポイントは、身体の特定の場所にあるため、感じるための基準としては絶好のポイントともなります。

クロスポイントを使うことで、身体で感じるエクササイズができるようになり、身体・頭・精神の統合ができるのです。

クロスポイントが気になる方はこちらの書籍に記載されています。
「人体のスイッチ -筋肉の交差点「クロスポイント」で3倍速回復」


ただ、より実践的に、より詳しい応用方法は直接学んだ方が良いです。
これは、実際に受講した私自身の意見としてお伝えします。

本で見たり、軽く話では聞いていましたが、
実際に取り入れいているトレーニングを教わった時、
「あれ?なにこれ?」
と思わず思ってしまいました。

なので、直接学んでみたいと言う方はこちらがおすすめです。
クロスポイントで体幹トレーニングの常識が変わる


吉田が代表を務めるBodyline Schoolでは、体軸理論に基づいた姿勢のための体幹トレーニングをお伝えしています。

姿勢のための体幹トレーニング専門スクール Bodyline School
http://bodylineschool.com

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