腰痛は足首の固さから治すと和らぐ

腰が痛い時、積極的に体を動かしますか?
それとも、コルセットをつけたり安静にしますか?

結論から言うと、積極的に動くべきです。

しかし、闇雲に動いてもかえって悪化させかねません。

動かすべき部分を理解して動くことが必要なのです。

その動かすべき部分の1つとして、「足首」が挙げられます。

腰なのに何で足首?と疑問に思った方はこのまま読み進めてください。

<腰痛で足首を動かすべき理由>

体全体で見ると、大きく動く関節とあまり動かない関節があります。

腰はあまり動かない関節、足首は大きく動く関節です。

この関係が逆転すると腰痛が起こる可能性があります。

足首が硬くなると、他の部位でかばって動く必要があり、足首以外の関節が大きく動くことになります。

足首→膝→股関節→腰の順にかばう部分が上に上がって、最終的に腰でかばって痛くなる場合があります。

つまり、この場合は安静にするよりも足首が固くなった原因をなんとかする必要があるのです。

<足首から腰への繋がり>

アキレス腱が伸びていて、スネの前側の筋肉である前脛骨筋(ぜんけいこつきん)が短縮している状態の場合、前ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、お腹の腹直筋(ふくちょくきん)の筋群が固くなります。

この場合は腰が曲がる方向へストレスとなります。

反対に、アキレス腱が縮む方向に足首が固くなると、ふくらはぎの下腿三頭筋(かたいさんとうきん)、裏もものハムストリングス、腰の脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)の筋群が固くなります。

この場合は腰が反る方向へストレスとなります。

どちらの場合も腰には偏ったストレスなので、腰痛が起こります。

偏らないためには、足首の安定性が必須で、どちらの方向にも動けることが必要となります。

そのためには、後脛骨筋(こうけいこつきん)と長腓骨筋(ちょうひこつきん)による、内外から足首を支えてくれる機能が重要です。

<足首を安定させるワーク>

腰の痛みをチェックして以下の運動を試してください。

1.内くるぶしから指を横に4本分上のふくらはぎを押さえる。

2.押さえたまま足首を左右へ回す。
3.10回ずつおこなう。

さらに効果を出したい方は、合わせて以下の運動をすることもお勧めします。

1.肩幅に足を開いて立つ。

2.そけい部(ビキニラインの中心)を押さえる。
3.押さえたまま体を前へ倒し、お尻を後ろへ突き出す。
4.元の姿勢に戻る。
5.10回繰り返す。

運動後は足首〜股関節のインナーマッスルの繋がりが働くため、足首が安定した結果、腰痛は楽になるはずです。

<まとめ>

・腰痛は安静にしても良くならない。

・動かすべき部位は積極的に動かす。
・足首が固いと他の部位でかばう。
・足首がよく動くには安定性が必要。

痛い=安静ということも必要な場合もありますが、骨折など外傷以外はどこかをかばった結果であることが多いです。

今回の内容を参考に安静が絶対ではないことを知ってもらえたら嬉しいです。

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理学療法士 松井 洸
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