しつこい膝の痛みを和らげる2つの体操

膝の痛みがある場合、最初に何をされますか?

膝を触るかと思いますが、そうではなくて、肩を触ってみてください。

肩は固く凝っていませんか?
もしそうなら、それが原因で膝が痛いのかもしれません。

膝の痛みと肩コリにどのような関係があるのか。解説していきましょう。

[肩と膝は繋がっている]

膝の痛みを引き起こす原因の1つに、大腿四頭筋の固さが関係しています。
大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉で、それが固まると、
膝を伸ばした状態になってしまうため、動きが悪くなるのです。

そしてこの大腿四頭筋は、肩コリの筋肉である僧帽筋と繋がっています。

僧帽筋は肩関節の筋肉と繋がりがあり、

肩関節の筋肉は、胸やお腹の筋肉を介して大腿四頭筋と繋がりがあるのです。
そのため肩がこると、僧帽筋の固さが大腿四頭筋に伝わってしまい、膝を痛めてしまうことがあります。

では、大腿四頭筋をほぐせば良いかと言うと、そうではありません。
これを解決するには、ふくらはぎをほぐすのが効果的です。

[ふくらはぎをほぐすと僧帽筋がゆるまる]

ふくらはぎは、裏ももの筋肉を介して背中の脊柱起立筋と繋がりがあり、
脊柱起立筋と僧帽筋は繋がっています。

そのため、ふくらはぎをほぐすと、
裏ももの筋肉から脊柱起立筋を介して、僧帽筋をゆるめることができるのです。

そして、そこから更に股の筋肉を機能させるとより効果的です。

[股の筋肉を機能させると、より効果的]

股にある骨盤底筋は、お尻の坐骨を介して、
膝を曲げる機能のある、裏ももの筋肉と繋がっています。

そのため、骨盤底筋が機能すると、裏ももの筋肉も機能し、
膝を伸ばす大腿四頭筋の機能を抑えることができるのです。

[膝の痛みと肩コリを、同時に解消する2つの体操]

これからご紹介する、ふくらはぎほぐしと、
股を締める体操をおこなうことで、僧帽筋と大腿四頭筋をゆるめて、
膝の痛みと同時に肩コリも一緒に解消していきます。

まずは今の状態を確認するために、屈伸運動をして、膝の痛みや動きを確認します。
そして、腕を回して、肩の固さや動きを確認していきましょう。

次に2つの体操をおこないます。

〈①ふくらはぎほぐし〉

1.内くるぶしの指4本上にある、アキレス腱を触る。
2.そこを押して、足首を内回しと外回し、各5回ずつおこなう。
詳細なやり方はこちらの動画でご確認ください

 

〈②股を締める体操〉

1.みぞおちの力を抜きながら、床か椅子に座る。
2.お尻の穴の指1本前あたりを、締める抜くを10回繰り返す。

こちらも、詳細なやり方は動画でご確認ください。

では再度、膝と肩の状態を確認しましょう。

いかがでしょうか?先程よりも、痛みや固さが軽減し、動きが良くなったと思います。
このように、肩と膝は繋がっているので、膝の痛みでお悩みの方は、是非2つの体操を試してみてください。

[まとめ]

・肩コリの僧帽筋と、膝の大腿四頭筋は、胸とお腹を介して繋がっているため、
肩コリになると大腿四頭筋が固まり、膝を痛めやすくなる。
・ふくらはぎは、裏ももの筋肉と脊柱起立筋を介して、僧帽筋と繋がっているため、
ふくらはぎをほぐすと僧帽筋がゆるむ。・股の骨盤底筋は、大腿四頭筋の力を抑える裏ももの筋肉と繋がっている。
そのため、骨盤底筋を機能させると、肩と膝の負担を軽減することができる。

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