固いカラダは膝裏をほぐすと柔らかくなる

ストレッチをやっているが、なかなか柔らかくならない…そう思っている方は、
もしかしたら膝裏の筋肉が働いていないのかもしれません。

一体どういったことなのか。一緒に見ていきましょう。

[股関節の動きが悪くなる原因]

太ももにあり、膝を伸ばす筋肉として有名な大腿四頭筋は、
膝のお皿から、股関節をまたいで骨盤に付着しているため、
股関節の動きにも関係してきます。そんな大腿四頭筋は、とても大事な筋肉なんですが、
姿勢や動きの癖などの影響を受け、固まりやすいため、
股関節の動きを悪くしやすいのです。これを解決するには、膝裏にある筋肉を機能させることが効果的です。
[膝裏の筋肉で股関節の動きが良くなる]
膝裏にある膝窩筋は裏ももの筋肉と繋がりがあり、
この2つの筋肉は、大腿四頭筋とは真逆の膝を曲げる機能があります。

そのため、膝裏をほぐして膝窩筋の機能を高めると、
大腿四頭筋の緊張がほぐれ、股関節の動きが良くなるのです。

そして更に、みぞおちをほぐすと、より効果的です。

[みぞおちをほぐすと更に効果的]

みぞおちにある腹筋は、大腿四頭筋と繋がりがあるため、
ここをほぐすと、大腿四頭筋をゆるめる事ができます。

更にみぞおちの奥には股関節の動きを作る大腰筋があり、
みぞおちをほぐす事で大腰筋が機能しやすくなるため、
股関節の動きをより良くすることができるのです。

[身体を柔らかくする2つの体操]

身体を柔らかくするには、
膝を動かす体操とみぞおちを動かす体操が効果的です。まずは今の柔らかさを確認するために、前屈をしていきましょう。
この時、どの辺りまで手が下がるか覚えておいてください。次に、2つの体操に入ります。〈①膝を動かす体操〉 

1.膝を軽く曲げて床に座る。この時もし腰や股関節に違和感を感じる場合は、壁を背にして床に座る。
2.膝の真裏にあるへこむ部分を触る。
3.そのまま膝の曲げ伸ばしを10回おこなう。膝窩筋を機能させたいので、曲げる意識を強めて、伸ばす時は膝の力を抜く。
詳細なやり方は、以下の動画をご覧ください。

〈②みぞおちを動かす体操〉

 

1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。

3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後左右回旋と各3〜5回ずつ動かす。

こちらも詳細なやり方は、以下の動画をご覧ください。

では再度前屈をしていきましょう。

いかがでしょうか?先程より手が下にさがり、前屈がやりやすくなったと思います。

このように、身体を柔らかくするには、
膝裏とみぞおちが効果的なので、
身体の固さでお悩みの方は、ぜひ2つの体操を試してみてください。

[まとめ]

・大腿四頭筋が固まると股関節の動きが悪くなる。
・膝裏の膝窩筋は、裏ももの筋肉と一緒に膝を曲げる機能があるため、機能が高まると大腿四頭筋をゆるめることができる。
・みぞおちにある腹筋をほぐすと、繋がりのある大腿四頭筋をゆるめることができる。
・更にみぞおちをほぐすと、奥にある股関節の動きを作る大腰筋の機能が高まるため、みぞおちをほぐすと、より股関節の動きが良くなる。

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横浜鶴見・蒲田を拠点に活動するパーソナルトレーナー。
痛みのない動ける身体を作るための方法を発信中。
鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト