肩が力みやすくゴリゴリ音もなる。
そのような事を感じてるあなたは、スネの筋肉を押してみてください。
痛くないですか?
もしそうなら、それが原因で肩に不調を感じているのかもしれません。
スネの筋肉と肩にどのような関係があるのか。一緒に見ていきましょう。
[スネの筋肉と肩の繋がり]
普段の立ち姿勢や歩き方に何かしらの癖があると、
スネの前脛骨筋が固まることがあります。
この筋肉は、太ももの外側や脇腹の筋肉を介して、
肩甲骨や首にある菱形筋・板状筋と繋がりがあり、
この2つの筋肉は肩をすくめる筋肉です。
そのため、前脛骨筋が固まると菱形筋や板状筋も固まり、
肩をすくめることで肩の動きが悪くなってしまうのです。
これを解決するには、前脛骨筋ではなく足裏をほぐすのが効果的です。
[前脛骨筋ではなく足裏をほぐす]
足裏にはアーチを作る筋肉があり、
その筋肉は前脛骨筋と繋がりがあるため、
足裏をほぐすとアーチを作る筋肉を介して前脛骨筋を緩めることができます。
更にアーチを作る筋肉は、裏ももを介して背中の筋肉と繋がっており、
この筋肉は首にある菱形筋や板状筋とも繋がりがあるため、
アーチを作る筋肉をほぐす事で、より菱形筋や板状筋を緩めることができるのです。
そしてそこから、みぞおちを緩めると更に効果的です。
[みぞおちを緩めるとより効果的]
みぞおちにある腹直筋は、
太ももの筋肉を介して前脛骨筋と繋がっているため、
みぞおちをほぐす事でも前脛骨筋を緩めることができます。
そして更に、みぞおちをほぐすとその奥にある横隔膜が働きやすくなります。
その横隔膜は、肩がすくまないように下げる働きがある前鋸筋という脇にある筋肉と繋がりがあるため、
みぞおちをほぐすと前鋸筋が働き、肩の動きがスムーズになるのです。
[肩の動きをスムーズにする2つの体操]
肩の動きをスムーズにするには、
足裏をほぐす体操とみぞおちを動かす体操が効果的です。
足裏をほぐす体操で前脛骨筋を緩め、
みぞおちを動かす体操で前脛骨筋を更に緩めつつ、前鋸筋の働きを高めていきます。
まずは今の状態を確認するために、肩を回してみてください。
回しやすさや肩の力の入り方、音が鳴る人は音の鳴り方を覚えておきましょう。
次に2つの体操をおこなっていきます。
〈①足裏をほぐす体操〉
1.床に座り、足裏を満遍なくほぐす。
2.ほぐし終わったら、指を除いた足裏の真ん中を押す。
3.そのままグーパーを10回おこなう。
詳細なやり方は動画でご確認ください。
→ https://youtu.be/jFLP20ivyTw
〈②みぞおちを動かす体操〉
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後左右回旋と各3〜5回ずつ動かす。
こちらも、詳細なやり方は動画でご確認ください
→ https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8
では再度、肩を回してみてください。
いかがでしょうか?
先程より回しやすくなり、音も軽減していると思います。
肩周りを自分で直接ほぐすのは難しいですが、
足裏やみぞおちであれば自分ですぐにアプローチをかけられると思うので、
お悩みの方はご紹介した2つの体操を是非試してみてください。
[まとめ]
・普段の立ち姿勢や歩き方に何かしらの癖があると前脛骨筋が固まる。
・前脛骨筋は、肩をすくめる菱形筋や板状筋と繋がりがあるため、前脛骨筋が固まると肩に不調が出やすくなる。
・前脛骨筋は、足裏のアーチを作る筋肉を介して緩めていく。
・みぞおちをほぐすと、前脛骨筋を緩めつつ、肩を下げる前鋸筋の働きを高めることができるため、更に肩の動きをスムーズにすることができる。
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