こんばんは。永井雄一郎です。
シーズン前の合宿ではシーズンを戦い抜くためにフィジカル&ウエイトトレーニングなど、
ハードなトレーニングをするのは毎年恒例のこと。
Jリーグだけではなく、大学や高校サッカーなど春からリーグ戦が始まるチームにとって、
今月は身体作りを目的にトレーニングの強度を上げているのではないでしょうか。
私は昨年世界的にも有名なある監督が言った言葉に衝撃を受けました。
その言葉とは、
「シーズン前は全員に戦術の理解をしてもらいたいから、オフ明けは選手のコンディションを重視してくれ。」
「怪我人を出さないためにも、ハードなトレーニングをするな。」
多少言葉は異なりますが、今までの常識を覆す言葉に衝撃を受けました。
戦術は重要なことぐらい重々承知しています。
シーズン前はハードトレーニングをすることが常識だった私は、
この監督が言う言葉が頭から離れません。
[もし私が監督の立場だったら…]
チーム全体で共通認識を持つため、最低限のルールを確認する戦術練習ときには、
選手全員がその場にいるところで確認したいです。
そのときに各自の認識の差分を埋めていき、チームとしての認識度を高めていくからです。
そう考えるとシーズン前のトレーニングは、
・選手のコンディションを重視する。
・怪我人が出ないように細心の注意をする。
などなど、フィジカル&ウエイトトレーニングをして身体をいじめ抜くようなことせず、怪我をしない身体作りをすることからスタートするべきだと考えます。
誤解して欲しくないのは、フィジカル&ウエイトトレーニングがダメなのではなく、トレーニングを積み上げる順番を間違えないことが重要ということです。
[立甲がトレーニングの効果を上げる]
フィジカル&ウエイトトレーニングをする前に立甲をマスターしてください。
なぜなら、トレーニングの効果が上がるからです。
まず、実感してもらいます。
いつもアナタがしている腕立て伏せを5回行います。
その後に下記のワークを行います。
1.小さく前ならえをした状態で手の平を天井に向け、肘を真下に下げる。
2.肘が体幹に付いている状態のまま、肘から指先を左右に10回動かす。
3.四つん這いになり、立甲が出来ている状態になる。
4.そのまま腕立て伏せを5回行う。
いかがでしょうか?
大半の方は変化を感じれたと思いますが、今回はもう1つワークを紹介します。
1.四つん這いの状態になり、肘を床につけて両肘を合わせる。
2.そのまま上半身を前後、左右に動かし、肩甲骨の動きを確認する。
※肩を下げた状態で行うこと。
3.立甲が出来ている状態になる。
4.床に手をついて腕立て伏せを5回行う。
いかがでしょうか?
簡単に説明をすると、違いを感じたのはインナーマッスルの前鋸筋を優位に働かせることができたからです。
大半の方たちは腕立て伏せをするときにアウターマッスルの三角筋などを優位に働かせているため、プランクの状態だけでも腕がプルプルしている方がいます。
しかし、立甲をした状態でプランクをするとそのような状態にはなりません。
さらにフィジカルトレーニングの時に立甲をした状態で走ると、
肩甲骨の可動域が広がるため余計な力を入れずに腕を振って走ることができます。
私は立甲をしたまま行う腕立て伏せは、少し前までは知りませんでした。
今の私の常識となっている腕立て伏せはこの立甲腕立て伏せですが、もし常識に囚われていたら試すことすらしなかったでしょう。
その他にも常識を覆すようなワークが下記PDFに載っていますので、
ぜひご覧ください。
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