こんばんは。フィジオスクール校長の田中です。
今回は、あるお子さんの実話です。
現在小学生で、毎年ある運動会の徒競走ではいつも3位以下の順位だった子が、
今年の運動会では、まさかの1位でかえってきたそうです。
この話をしている時の、親御さんはとても明るい笑顔でした。
さて、この子には一体何があったのでしょうか。
「この数ヶ月の間、ほぼ毎日ある体操に取り組んでいました。」
その子は、ご家庭で簡単にできる体操を親子でやっていたそうです。
それが習慣になり、運動前にもその体操を行っていたそうです。
ちなみにこの体操、ひとつは十数秒で終わります。
そのため、こども達でも取り組みやすいものとなっています。
<なぜ足が速くなったのか>
まず、次の2つの身体の使い方を比べて考えてみます。
・身体の表面にある「アウターマッスル」という筋肉を中心に走るとき。
・身体の関節を安定させる役割のある「インナーマッスル」を効かせて走るとき。
アウターマッスル中心だと、太ももの前の筋肉をメインに使う動きになります。
この筋肉は膝を伸ばす筋肉ですので、
地面を蹴り出すためには必要な筋肉なんですが、
実は、踵から足を着いた時には、
スピードを止めるように働いてしまう筋肉でもあります。
ですので、努力感の割にはあまり身体が
前に進まないといった効率の悪い動きとなりがちです。
対して、インナーマッスルを効かせた動きとは、
もも裏の筋肉をメインに使った動きです。
もも裏の筋肉をうまく使うことができれば、
股関節支点で動くことができるため
軽やかで効率の良い動きが可能となります。
そのため、速く走るためにはもも裏の筋肉の働きは欠かせません。
もも裏や脇の筋肉を使いやすい状態とするためには、
このこどものように日頃から取り組んでいることが望ましいですが
変化を感じることはすぐに出来ます。
今回はその体操の一部を紹介します。
これを読んでいる方も変化を感じてみてください。
<もも裏の筋肉を使いやすくする体操>
・足を肩幅程度に開く。
・足の付け根のビキニラインをさする。
・真っ直ぐ後ろにお尻を突き出すようにお辞儀をする。
・もも裏あたりの張りを感じるようになったら、その位置からお尻を締めながら身体を起こす。
この体操で、速く走るために欠かせないもも裏の筋肉を使いやすくすることができます。
これならお家の中で一緒に出来る体操となっています。
ぜひ、親子で試してみてください。
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