こんにちは。
鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。
膝を痛めたら病院で治療やリハビリをすると思います。
もちろんそれも大事なことなのできちんとやった方が良いのですが、痛めた原因は膝以外にもあったりするのです。
そしてその原因の1つに「肩甲骨の動き」があります。
ここの動きが悪いと膝に大きな負担を与えてしまうのです。
一見関係なさそうなこの2つの関節にどのような関係があるのか。一緒に確認していきましょう!
[膝を痛めやすい人の特徴]
膝を痛めやすい人の特徴は、
膝周りの筋バランスの悪さにあります。
膝には表の大腿四頭筋、裏のハムストリングス、
外の腸脛靭帯、内の内転筋群と4方向から筋肉があり、
膝を痛めにくい人はこれらのバランスがきちんと取れています。


ですが痛めやすい人ほど表や外の筋肉を優位に使い、
筋バランスを崩しているのです。
そして表の大腿四頭筋や外の腸脛靭帯を優位にしている原因の1つが肩甲骨にあります。
肩甲骨を動かすと特に力が入りやすいのが僧帽筋で、
ここは使いやすい分固まりやすい筋肉です。
そのためここが固くなると肩甲骨の動きが悪くなります。

そして僧帽筋は肩や胸、お腹の筋肉を介して、
大腿四頭筋・腸脛靭帯と繋がっているので、
僧帽筋が固まると大腿四頭筋・腸脛靭帯も固まり、
膝周りの筋バランスを崩してしまうのです。

そのため、これを解決するには僧帽筋をほぐすことが必要です。
そしてそこから更に僧帽筋を固めないように、肩甲骨に付着するある筋肉を使えるようにするとより効果的です。
[僧帽筋を固めないようにする筋肉]
その筋肉とは脇の前鋸筋です。

僧帽筋は肩甲骨を背骨に寄せたり、
肩をすくめる時に働く筋肉ですが、
前鋸筋はその逆。肩甲骨を外に開いて、肩を下にさげる筋肉です。
そのため前鋸筋が働くと僧帽筋の働きを抑えることができるため、肩甲骨の動きを良い状態で維持・向上することができるのです。
そして更に前鋸筋は脇腹の筋肉を介して体幹のインナーマッスルと繋がりがあります。
体幹のインナーマッスルは、
ハムストリングスや内転筋群といった膝周りの筋バランスを崩すした時に働きが落ちる筋肉と繋がりがあるので、
前鋸筋が働くとハムストリングスと内転筋群も働き、膝周りの筋バランスが整うのです。

[膝の痛みを緩和する2つのワーク]
肩甲骨の動きを良くして膝の痛みを緩和するために、
僧帽筋ほぐしと前鋸筋の働きを高める体操を行います。
まずは今の状態を確認するために屈伸運動を行い、
膝の動かしやすさを確認していきましょう。
次に2つのワークをおこなっていきます。
〈①僧帽筋ほぐし〉
1.頭を下にさげる。
2.すると首の根っこの部分の骨が出っ張るのでその横あたりを触るほぐす。
3.もし手が届いたらその更に下もほぐす

〈②前鋸筋の働きを高める体操〉
1.脇の下を摩擦で熱くなるまでさする。
2.さすり終わったら脇の下を触ったまま、腕を前後に各5回ずつまわす。
3.これを左右両方とも行う。
では再度、屈伸運動を行ってみましょう。
いかがでしょうか?先ほどより膝の動きがスムーズになってると思います。
このように肩甲骨と膝には繋がりがあるため、お悩みの方は、病院での治療やリハビリと併用して2つのワークを行ってみてください。
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