【寝る子は育つは本当?】
はじめまして。理学療法士の中山照教です。よろしくお願いします。
「寝る子は育つ」は、結論から言って本当です。
ただ、「こどもの眠り」は奥が深いのです。
例えば、寝てすくすく育つためには、ある筋肉が緩んでいることが重要になります。
それはどこの筋肉なのか、一緒に見ていきましょう。
まずは、一般的な眠りの知識から。
<眠りと成長ホルモン>
人間は睡眠中に成長ホルモンが分泌されており
科学的にも睡眠と成長には関連があります。
こどもの時期における成長ホルモンの役割には
・骨の成長
・筋肉の成長
・疲労回復
などがあります。
推奨されている睡眠時間などは諸説あるためここでは割愛しますが
睡眠中に分泌される成長ホルモンは
成長期のこどもにとってとても重要なものです。
この成長ホルモンですが睡眠中では
ノンレム睡眠時に多く分泌されていると言われています。
レム睡眠、ノンレム睡眠は聞いたこともあると思いますが
簡単に説明すると
・レム睡眠ー身体は休んでいるが脳が活動している状態
・ノンレム睡眠ーレム睡眠より深い眠りで身体も脳も休んでいる状態
となります。
このノンレム睡眠、
放っておいてもある程度時間が経てば
勝手にこの状態に入るとされていますが
お昼間や寝る前に過度に身体が疲れていたり、
重だるくなっているような状態では
良質な睡眠とならないことがあります。
<「寝る子は育つ」に必要な身体の状態>
こどもは日中にたくさん遊んで、身体は疲れています。もしくは、こどもなりにストレスを感じて身体が緊張しています。
筋肉で言えば、身体の表面にあるアウターマッスルが固い状態です。
アウターマッスルに力が入った状態では
布団に対して身体がうまくフィットしにくいです。
アウターの力を調整し柔らかくすることによって
布団にうまくフィットするようになり
快適な睡眠へと近付くことができます。
アウターの調整をするためにはインナーマッスルを
ある程度効かせてあげることが必要です。
このあと紹介する体操を行い、
体操前後の状態を体感してみてください。
<簡単10秒体操ーみぞおち編>
・床に寝て背中の感じをなんとなく覚えておく。
・座っておへそから指4本上のところを触る。
・同じ高さの背中側も触る。
・座った状態で触ったところから身体を前後左右に動かす。
・もう一度床に寝転び背中の感じを体感する。
いかがですか?
体操前と比べ、体操後は背中全体が
つくような感じになったかと思います。
みぞおち部分には大腰筋や横隔膜といった
インナーマッスルの中でも重要な筋肉が存在します。
これらの筋肉は走ったり跳んだりするときも重要ですが
寝ている姿勢や座っている姿勢のような
あまり動いていないときでも必要な筋肉です。
ですので、寝る前や空いた時間を活用して
リラックスした姿勢を作り身体を休めるようにすると
良質な睡眠へと繋がります。
ちなみに、成長ホルモンは骨や筋肉の代謝、疲労回復などに必要なため
成長期の過ぎた大人も分泌され続けているホルモンです。
なので大人になってもやはり睡眠は大事ですね。
ぜひ、試してみてください。
無料で学ぶ冊子はこちら
【こどもセラピー】ハンドブックはこちらから。
こちらでは、こどものケガの予防に効果的な体操を無料で紹介しております。
こどもが抱えているストレスの対応で悩んでいる方は、
次の無料小冊子がおススメです。
感情について詳しく書いてありますし、感情の調整法も分かりやすく説明してあります。
無料冊子マインドリリース法
最新記事 by 体軸コンディショニングスクール (全て見る)
- ビックボスの秘策⁉新庄監督から学ぶ姿勢の極意 - 2022年3月10日
- こどもの運動神経が良くなる肩甲骨の使い方 - 2022年3月8日
- 靴底で分かるこどもの歩き方の特徴 - 2022年2月22日