良いおしりの見極め方

こんばんは。

体軸コンディショニングスクールの上田です。

僕は、学生時代に陸上の十種競技を行っていました。
当時は、彫刻のような筋肉を身にまとい、特におしりの筋肉の発達が目立っていました。

一部の後輩からは、親しみを込めて(と信じています)「おしりの大きな上田さん」という異名を勝ち取っていました。

今では、おしりの大きかった上田さんになっていますが、当時の僕は、おしりの大きさが足腰の強さの証と思いこんでいました。
本当に、競技力向上のためにおしりはただ大きくするだけで良かったのでしょうか?
先日、プロ野球の名スカウトマンが選手を評価する基準の1つが「母親のおしりの大きさ」であるという記事です。
母親の体型にこどもは近づいていくとの見解から、母親のおしりの大きさに注目し、選手の将来的な足腰の強さを推し量っているそうです。

しかし、ただおしりが大きければいいという訳ではありません。

スカウトマンが注目するおしりについて、具体的にはおしりの輪郭を形作る大きな大殿筋のことを指しているものと思われます。
筋出力は筋肉の横断面積に比例するという法則からも、大殿筋は足腰の強さを作る上でかなり重要な筋肉といえます。

ですが、私どもの考えでは、大殿筋は非常に重要な筋肉ではあるものの最優先で鍛えるべき筋肉ではないと考えています。

なぜなら、大殿筋を積極的に鍛えることで、胸腰筋膜(+広背筋)を介して腰背部の緊張がかなり高まってしまい、反り腰の傾向が強くなるためです。

言い換えれば、大殿筋が優位な状態で股関節を伸展(地面を蹴る動き)すると、運動の支点が股関節だけでなく、腰部にもわずかに生まれるのです。
腰に運動の支点が生まれることで、地面を蹴る際に作られた前方への推進力の一部が腰を反る力に変わります。

その結果、地面を蹴る度に腰にダメージが蓄積されていきます。

また、大殿筋の緊張があると、股関節の屈曲(脚を上げる)時に必要以上の出力が求められ、股関節の屈曲筋である大腿四頭筋・腸腰筋に余計な負荷がかかってしまいます。
そうなると、股関節周りの筋肉が固まり、股関節を上手く使えなくなります。

緊張が強く固過ぎる大きなおしりは、足腰の強さではなく、怪我をしやすい身体を作ることになります。

では、どこのポイントを積極的に働かせるべきなのか。

そのポイントは、坐骨下にあります。
坐骨には、ハムストリングス・大内転筋が付着しています。
このポイントを臀部のクロスポイントと呼んでいます。

[臀部のクロスポイントを上手く働かせるワーク] 股関節スクワット

臀部のクロスポイントを積極的に働かせることで、股関節を伸展させる筋肉の中で優劣が生まれます。
ハムストリングス・大内転筋が優位に、大殿筋が劣位に働くことで、腰部に無駄な緊張が生まれず、地面を蹴る動き(股関節の伸展)で生まれた力を腰に逃がさず、前方への推進力に効率よく転換することができます。

股関節の動きにとって、大殿筋は非常に重要な筋肉であるものの、優位に働くことで腰部に負担をかけてしまうことがあります。

良いおしりかどうか(=強い足腰かどうか)の見分けるためには、おしりの大きさだけに目を向けず、筋肉の使い方に適切な序列関係を構築できているかどうかの視点が必要になります。

このように、高いパフォーマンスを発揮するには、筋肉の使い方に優劣の関係性を持たせる必要があります。
優位に働かせたい筋肉は決まっており、その筋肉が促通すると瞬時にパフォーマンスアップすることができます。

私は体軸を知ってから、このような正しい身体の使い方を知りました。
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