こんにちは。鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。
足がつりやすい…
寝ている時、急に足がつる時があった。
そんな悩みをお持ちの方は、もしかしたら股関節の働きが悪いのかもしれません。
実は足がつってしまう原因のほとんどは、股関節が使えていないことによるものなのです。
足がつる事と股関節の働きにどのような関係があるのか。一緒に見ていきましょう!
[足がつるメカニズム]
筋肉には筋紡錘(きんぼうすい)と呼ばれる筋肉の緊張と弛緩の調整をしている感覚装置が存在します。
そのため、通常であればこの筋紡錘が筋肉の緊張度合いを調整してくれるため、スムーズに身体を動かすことができるのですが、
足がつってしまう人は筋紡錘がうまく働かず、筋肉が緊張しやすい状態にあるのです。
そしてこの状態を作り出す原因は2つあります。
[足をつる2つの原因]
1つがミネラル不足。もう1つが筋肉の疲労です。
〈①ミネラル不足〉
ミネラル不足はテレビやネットでもよく言われてるので、聞いたことがあるのではないでしょうか。
確かにミネラル不足でも足はつります。
電解質(カルシウム、マグネシウム、カリウム、ミネラルなど)のバランスが崩れることにより、神経や筋肉が興奮しやすくなるためです。
ですが、これだけ飽食の時代にミネラル不足になるということは、
よっぽど栄養が偏っているか、
激しい運動や下痢で水分が大量に失われているかのどちらかしか考えられません。(病気は別です)
そのため何でもない日常の中で、
いきなりミネラル不足になって足がつる事はほぼありえないのです。
〈②筋肉の疲労〉
ほとんどの場合は筋肉が疲労している事で足がつってしまいます。
筋肉の疲労とは運動でも起こりますが、
疲れるような事を何もしてないのにつってしまう人は、姿勢や歩き方など、普段の身体の使い方に問題があります。
簡単に言うと、後者が原因の方は普段から力んだ姿勢や歩き方をしてると言う事で、
こういった方は重心位置が真ん中にありません。
例えば反り腰であれば前、猫背であれば後ろに重心位置があります。
この状態だと身体が斜めになってしまうため、筋肉に力を入れないと立っていられません。
その姿勢を常に続けていると、
足の筋肉が疲労し、ふくらはぎや裏ももなどをつってしまいます。
これを解決するために必要なのが股関節を使えることです。
[股関節に乗れていれば足はつらない]
股関節は身体のほぼ真ん中にあり、
体幹や下肢のインナーマッスルが交わる交差点でもあります。
インナーマッスルは身体を支え、
無駄な緊張を抜く働きがあるため、股関節に乗ってインナーマッスルが働けば足をつりづらくなるのです。
ちなみにこの画像がその姿勢です。
この姿勢になると、股関節にのり、重心位置が内くるぶしの真下になります。

では以下で股関節の働きを高めるワークを2つご紹介します!
[股関節の働きを高める2つのワーク]
股関節の働きを高めるにはインナーマッスルの大腰筋を使えるようにします。

画像をご覧いただくとわかるかと思いますが、この筋肉はみぞおちの反対側の背骨から股関節に付着しているため、この付着部位を動かして、大腰筋の働きを高めていきます。
まずは今の状態を確認するために、
立ってる時の重心位置(足の前や後ろなど体重が乗ってる位置)や、
片足立ちをしてフラつき具合、足の力の入り方などを確認していきましょう。
次に2つのワークを行います。
〈①背骨を動かす体操〉
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後左右回旋と各3〜5回ずつ動かす。
詳細なやり方は動画でご確認ください
→ https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8
〈②股関節を動かす体操〉
1.足を腰幅に広げ、つま先を前に向ける。
2.鼠径部(恥骨の横)を触りながら股関節を曲げてお尻を後ろに引く。この時裏ももが伸びているのを感じる。
3.股関節を伸ばして元の体勢に戻る。
4.これを10回繰り返す。
こちらも詳細なやり方は動画でご確認ください。
では再度状態を確認します。
立ってる状態で重心位置が変わってるかどうか(理想的な重心位置である内くるぶしの真下、もしくはそこに近い位置に移動しているか)。
そして片足立ちをして、フラつき具合や足の力の入り方を確認していきましょう。
いががでしょう?
先程と比べると重心位置が変わり、片足立ちも立ちやすく、力み感も減ってると思います。
このように股関節を使え、股関節に乗れるようになると、
立ちやすく、足の力み感も減るので足がつりにくくなるのです。
足がすぐつってしまう方は、この2つのワークを毎日繰り返してみてください!
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