こんにちは。
体軸ピラティスセラピストの吉田です。
競技に限らずスポーツをしていると、重心の位置に関して考えることが多いです。
個人的な話をすると、小学生から高校までサッカーをしていて、特に守備の時に相手と1対1になると「抜かれないように腰を落とせ!」「当り負けないように腰を低くしろ!」とよく言われていました。
当時は身体のことに関してよくわかっていなかったのでそんなものだと思い言われた通りにしていました。
確かに腰を低くすると当り負けないですが、次の動き出しが非常に遅くなるという違和感も同時に感じていました。
おそらく同じような思いを感じていたり、重心の位置は腰の位置(骨盤の高さ)で決まるのか疑問を抱いたりしている人は少なくないと思います。
結論から言ってしまうと、重心の位置は筋肉の使い方で決まります。
それさえわかってしまえば重心は自在に操作することができます。
そして、そのトレーニング方法として相性が抜群なのはピラティスになります。
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解剖学的な重心の位置と動作での重心の位置
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重心と簡単に読んでいますが、実際に重心が存在しているわけではありません。
止まっている状態であれば身体の中心にその重心があることが多いです。
解剖学と照らし合わせていうと、体格差もありますがおおよそ第2仙椎の前(骨盤の中)と言われています。
先ほど重心の位置が骨盤の高さで指導されることが多いといいましたが、解剖学的な視点でいうとあながち間違いではないですし、そういう指導になる理由もわかります。
ただ、スポーツなどは常に動いているため、常に骨盤の中に重心があるとは限りません。
動いているときでも重心の位置を考えるときは解剖学的な視点では不十分なため、新しい視点で重心を捉える必要があります。
その視点が「筋肉の使い方」です。
重心というのは、筋肉の使い方の中心、つまり運動の中心と捉えてみると、例えば先ほどの立っている姿勢は筋肉は大体均等に使われてます。
均等に使われているからこそ、運動の中心は身体の真ん中あたりになりますが、そこに近いのが骨盤の中ですよね。
もう1つ例を挙げると、最初に話した腰を落とす姿勢は、腰を落とすことで自然と上半身よりも下半身の踏ん張りが大きくなります。
そうすると下半身の筋肉をより多く使うために、運動の中心は下半身側になるため、重心も低くなるということになります。
つまり、腰を落とさなくても下半身の筋肉をより使えば重心が低くなるんです。
ここで1つ実験をしてみましょう。
まず軽くその場でジャンプをします。
次におへそより下の下っ腹に手を当てて、そこの奥を感じながら深呼吸をします。
腹下がなんとなく意識できたらそのままジャンプしてみましょう。
そして次は胸に手を当てて、胸の奥を簡易ながら深呼吸をします。
同じように胸をなんとなく意識しながらジャンプしましょう。
どうでしょうか。
おそらく腹下よりも胸の方を意識したほうが軽く飛べる、高く飛べる、と感じたと思います。
これはどういうことかというと、意識するということでその周辺の筋肉を使いやすくなり、腹下の筋肉の使い方=運動の中心が腹下のジャンプと胸周りの筋肉の使い方=運動の中心が胸のジャンプで違いが出たのです。
重心を運動の中心で捉えると、この実験によってわかるのは骨盤の位置に関係なく重心を操作できるということです。
重心をこのように捉えることで、動きの中での重心を考えやすくなります。
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重心の操作のトレーニング
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重心は筋肉の使い方である運動の中心となれば、それを操作することももちろん可能となります。
重心を操作するためのトレーニングは、なんとなく、難しそうですがとても相性がいいものがあります。
それがピラティスです。
ピラティスのエクササイズでは、ロールアップ(腹筋運動)やローリング(足を抱えて転がる運動)がありますが、これがまさしく運動の中心を腹から胸、胸から腹に切り替えているエクササイズです。
また、特に体軸ピラティスであれば、ロールアップやローリング以外でも、例えば最も基本的なレッグリフト(仰向けで片足を上げる運動)でさえも胸と腹の切り替えで実践しています。
体軸ピラティスでは全てのエクササイズで腹と胸の運動中心の切り替えをするため、自動的に重心の操作が得られるようになります。
重心を自在に操作できるなんてなかなか想像できないかもしれませんが、一度体軸ピラティスを味わうとその感覚がやみつきになると思います。
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