筋肉の収縮からみるピラティス

こんにちは。
体軸ピラティスセラピストの吉田です。

先日、大阪での体軸ピラティス講座をしましたが、参加された方が実際に体軸ピラティスを体感することで一番驚かれたのは、
「思っていたピラティスと全然違う!」
「ピラティスってこんなに動けるんだ!」
というような声でした。

これは講座に限らず、レッスンをしていてもよく聞かれる声ですが、なぜ一般的にキツイと思われるピラティスと体軸ピラティスでは、こんなにも印象が違うのでしょうか。

その大きな要因は、「固めない」ピラティスというところにあります。


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筋肉の収縮と固める
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人が動くときは、筋肉の収縮がそのベースにあります。

そして、その筋肉の収縮には、主に3つの種類があります。

<収縮の種類>

1.求心性収縮
 筋肉の長さが短くなりながら収縮する

2.遠心性収縮
 筋肉の長さが長くなりながら収縮する

3.等尺性収縮
 筋肉の長さが変わらずに収縮する

この3つのうち、筋肉の収縮としてイメージされやすいのが、「求心性収縮」と「等尺性収縮」です。

腕立てや腹筋など、一般的な筋トレやプランクなどの姿勢保持系の筋トレが、まさにこの「求心性収縮」と「等尺性収縮」に当てはまります。

つまり、多くの人がエクササイズやトレーニングを考えるときに、無意識的に「求心性収縮」と「等尺性収縮」で考えてしまいがちです。

ピラティスにおいても、エクササイズやトレーニングの一種と捉えることで、その筋肉の収縮を「求心性収縮」と「等尺性収縮」で考えてしまっている人が多いと感じます。

また、「求心性収縮」は短くなるため動きが縮こまる方向、そして「等尺性収縮」は長さが変わらないため動きが固まる方向とも言えます。

ただ、人は動作をするため動くことが基本であり、特にスポーツ競技などはダイナミックな大きい動きが必要とされることもあるわけです。

そして、実際に動作、動きを考えてみると、その場合の筋肉の収縮は「遠心性収縮」が多いのです。

つまり、動きを作るために必要なのは「遠心性収縮」であり、ピラティスにおいても「遠心性収縮」で考えていくことが必要になります。

「動きを引き出す」遠心性収縮でピラティスを考えるからこそ、いわゆる一般的な固めるピラティスではなくて、「固めない」ピラティスにつながっていくわけです。

「求心性、等尺性収縮のピラティス→固めるピラティス」
「遠心性収縮のピラティス→固めないピラティス」

この関係性は相互に成り立つため、固めるピラティスをすることで求心性、等尺性収縮がベースとなり動きが縮こまったり止まったりしてしまう可能性が高いです。

そういう視点からも、固めないピラティスをすることで、遠心性収縮がベースとなり、動きを引き出すものにつながっていきます。

体軸理論は、動きを最大限に引き出す運動構造を基としているため、一般的なピラティスよりも固めないピラティス、遠心性収縮をベースとするピラティスとなっています。

また、筋肉の収縮の種類の中では、遠心性収縮が最も力が強いとも言われています。

力が強いからこそ、固めないピラティスである体軸ピラティスが同じエクササイズをしていても動きやすくなるのです。

ピラティスを指導するときは、「固めない」、「遠心性収縮」を考えてみましょう。

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吉田は体軸理論を学ぶオンラインコミュニティの主宰やスクールでレッスンなどを通して体軸理論を広めていくための活動をしています。
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