こんにちは。
体軸ピラティスセラピストの吉田です。
ピラティスには、エクササイズに入る前のポジションとして、セットポジションがあります。
どこのピラティスの団体でも、そのセットポジションというものを強調して伝えていることがほとんどです。
ただ、そのセットポジションに対して、軽視しすぎて流してしまう方もいると思いますが、それがエクササイズの効果を半減している可能性があります。
また、逆にセットポジションを意識しすぎてしまうことで、同じくエクササイズの効果を半減していることもあります。
セットポジションがなぜ重要なのか、それを体軸理論で解説します。
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姿勢分類からセットポジションを考える
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体軸理論に基づいた姿勢分類では、下記の3つがあります。
<一次姿勢>
立っている姿勢
<二次姿勢>
構えの姿勢
<三次姿勢>
動いている姿勢
この3つが体軸理論の姿勢分類ですが、捉え方としては、一次姿勢が崩れる(体軸が通らない)と二次姿勢も三次姿勢も崩れるし、二次姿勢が崩れると三次姿勢も崩れる、という感じになります。
つまり、立っている姿勢が構えにも動きにも影響を与え、構えの姿勢が動きに影響を与えるのです。
ピラティスのセットポジションは、この分類でいうと二次姿勢にあたります。
そして、エクササイズは三次姿勢です。
このことから、セットポジションが崩れることで、エクササイズも崩れるということになります。
エクササイズの効果を最大限にするためにも、セットポジションが重要だということが姿勢分類を考えるとわかると思います。
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セットポジションを意識しすぎると固まる
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セットポジションが重要な理由が、姿勢分類から考えることでわかりましたが、だからと言ってセットポジションをかなり細かく設定するのも、実は逆効果だったりします。
例えば、膝を曲げて足を立てた仰向けのセットポジションを作るときの一例として、
・骨盤の前面と床を平行にする。
・肋骨と骨盤の高さを同じにする。
・膝は90度に曲げる。
・肩は床から浮かないようにする。
・頭は顎が上がらないようにする。
などといったのがあります。
実際にこのセットポジションを取ってみるとわかりますが、細かすぎて身体が固まってしまいます。
身体が固まるということは、筋肉でいうとアウターマッスルが働いていることになり、そのあとの三次姿勢であるエクササイズもアウターマッスルが優位になって働いてしまいやすいです。
本来であれば、インナーマッスルを優位にしてエクササイズをしたいはずなので、これでは逆効果になるのです。
インナーマッスルを優位にするためのセットポジションは、あまり細かすぎず、かつインナーマッスルを使うために必要な部位だけ意識することが必要です。
体軸理論では、その部位をクロスポイントという特定の筋肉の交差点を指しますが、それを元にすると、先ほどの膝を曲げて足を立てた仰向けのセットポジションは、
・そけい部から足を曲げる。
・みぞおちを軽く丸める。
・脇を下げる。
だけです。
これだけですが、このセットポジションからできるエクササイズはかなり楽に動けるはずです。
セットポジションがなぜ重要なのか、そしてセットポジションを作るときは何に注意が必要なのか。
それがわかれば、今行なっているエクササイズの効果をさらに高めることができるでしょう。
体軸ピラティスでは、もちろん全てのエクササイズでこのセットポジションを考えて作られています。
ぜひ、レッスンや講座でセットポジションの違いを体感してみてください。
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吉田は体軸理論を学ぶオンラインコミュニティの主宰やスクールでレッスンなどを通して体軸理論を広めていくための活動をしています。
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