こんばんは。フィジオスクール校長の田中です。
今日は、ちょっと身体についての専門的なお話です。
もし、興味がありましたら、
読み進めてください。
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『筋トレをすれば、もっと速く走れますか?』
と、こどもに聞かれたら、あなたなら何と答えますか?
「プロスポーツ選手は筋肉があって身体が絞られているから、その通りなんだろう。」
「まだこどもなんだから、やらなくていいよね。」
「分からないことは俺に聞かないで、とりあえず先生に聞いてくれよ。」
などなど、
自分の知っていることであれば詳しく説明できるのに、
こどもから急に専門外のことを質問されると、
親として何か答えなければ…といった使命感みたいな感情が湧いてきて、
何故か根拠もない答えをしてしまったことはありませんか?
例えば、中学生になると部活などで筋トレをするこども増えてくると思いますので、
非常に気になる問題だと思います。
ですが、筋トレの効果を上げるために、事前に知っておいてもらいたいことがあります。
それは、使いたい筋肉/使いたくない筋肉と、
筋肉のつながり(筋連結)です。
腹筋運動を例に考えてみましょう。
一般的に言われている腹筋運動は、
膝を立てて仰向けになり、体幹を膝の位置まで起こします。
その腹筋運動を繰り返すと、
腿前の上辺り(大腿四頭筋上部)と、みぞおちあたり(腹直筋上部)の
筋肉が張ってしまいます。
これでは本来使いたい筋肉が使えていないので、パフォーマンスは上がりません。
腹筋運動で本来使いたい筋肉とは、
『大腰筋』です。
この大腰筋を鍛える腹筋のやり方を紹介しますので、
一緒にやってみましょう。
<こどもの大腰筋の鍛え方>
・膝を立てて仰向けになります。
・両足の鼠蹊部(足の付け根)を押さえながら、腹筋をします。
・体幹を上げる際に、みぞおち(おへそから指4本上)部分を曲げるようにします。
・その際、体幹は顔が膝につくまで上げる必要はありません。
・体幹を元の位置に戻し、10回繰り返してください。
(決して無理はしないでください)
これで大腰筋を鍛えることができます。
鼠蹊部を押して腹筋運動をすることにより、
股関節を支点にした身体の使い方ができます。
なぜなら、大腰筋の停止部が鼠蹊部周辺(大腿骨の小転子)にあり、
起始がみぞおちにあるからです。
大腰筋が優位に働くことにより、
腿前の上辺り(大腿四頭筋上部)と、みぞおちあたり(腹直筋上部)の
筋肉が劣位に働きます。
・早く走りたい、
・高く飛びたい、
・強い力を出したい、
全てのこども達に必要な能力を獲得することができる筋トレ方法です。
ぜひ、お試しください。
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