こんにちは。鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。
運動のパフォーマンスを上げるため。
関節痛を解消するため。
様々な理由でストレッチをおこなうと思いますが、
実は身体を柔らかくするポイントは体幹の使い方にあるのです。
この体幹の使い方とは一体なんなのか。
ポイントは2つあるので一緒に見ていきましょう!
【ポイント①:無駄な力が抜ける】
体幹には複数の筋肉が存在しますが、
その中でも特に大事なのが股関節の動きを作る大腰筋です。
この筋肉を使ってストレッチをおこなうと身体が柔らかくなります。

では何故この筋肉なのか。
それを話す前にまずは筋肉の働きについてお話しします。
筋肉は縮むか、縮まないかの2つの動きしかできません。
ストレッチの時は伸ばすため、
過度に縮まないようにしなければならないのですが、
身体が固い人は無駄な力が入り、筋肉を過度に縮ませようとします。
これでは伸ばしたくてもうまく伸ばせません。
そしてなぜ無駄な力が入ってしまうのかというと、
それは、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが悪いからです。
この2種類の筋肉がバランスよく働いているから柔らかく動けるのに、
身体が固い人はインナーマッスルの働きが落ちていて、その分アウターマッスルが必要以上に働いています。
この必要以上に働いているのが原因で、
無駄な力が入り身体を固くするのです。
これを解決するにはインナーマッスルを使えるようにしないといけないので、
そのために大腰筋の働きを高めていきます。
大腰筋は、その他の体幹から下肢に至るまで、
多くのインナーマッスルと繋がりがあります。
そのため大腰筋の働きが高まれば、
身体にある多くのインナーマッスルの働きも高まるため、
インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが整うのです。
それにより無駄な力が入ることがなくなるため、
身体を柔らかくすることができます。
【ポイント②:関節の動きがスムーズになる】
インナーマッスルには
「関節の動きをスムーズにする」
という特徴があります。
逆を言えば、
アウターマッスルが必要以上に働いてる時は関節の動きのスムーズさが無くなるのです。
そのため、大腰筋の働きが高まることで
インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが取れて
股関節の動きがスムーズになれば、
大腰筋と繋がりのある筋肉も働いて、膝や足首、体幹部の上の方まで満遍なく関節の動きがスムーズになるため、
全身が柔らかくなり効率よくストレッチができるようになるのです。
【大腰筋の働きを高めるワーク】
以上2つの理由から、
大腰筋の働きを高めると効率よくストレッチができるようになります。
では大腰筋の働きを高めるためのワークをご紹介するので、
その変化を体感するために、まずは今の状態を確認していきましょう!
前屈をしてどの辺まで下にさがれるかを覚えておきます。

次に3つのワークをおこないましょう。
〈①背骨を動かす体操〉
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後・横・捻りと各3~5回ずつ動かす。

詳細はこちらの動画をご確認ください。
→ https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8
〈②股関節を動かす体操〉
1.足は腰幅に開き恥骨の隣の股関節を触る。
2.そこを触りお尻を引いて裏ももを伸ばす。
3.お尻のほっぺの下の坐骨を触りながら身体を起こす。
4.これを10回繰り返す。

→https://youtu.be/beEC_45Nv3M
こちらも詳細は動画でご確認ください。
〈③股関節回し〉
1.へそから指4本上のみぞおちと股関節を触る。
2.股関節を使いながら、足の外回し内回しを各5~10回ずつおこなう。

では再度前屈をしてください。
いかがでしょうか?先ほどより前屈がしやすく、両手がさらに地面に近づいていると思います。
大腰筋はみぞおちの反対側の背骨と股関節についてるため、そこやそこと関係が深い場所を触りながら動かすと、大腰筋の働きが高まり、柔軟性が高まるのです。
柔軟性を高めたい方はストレッチ前に是非この3つのワークを試してみてください!
【筋膜アナトミー】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【体軸トランスファー】
などは、こちらから無料ダウンロードできます。
metaaxis.co.jp/pdf/
http://www.taijikuwotaikan.com/taikan
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