裏ももを働かせると身体が柔らかくなる

こんにちは
理学療法士の松井洸です。

身体を柔らかくしたくてストレッチをする。

これは間違いではありません。
ですが、ストレッチを続けても効果が感じられないという方はストレッチするべき場所が違うかもしれません。

せっかくストレッチに時間を使うのに、効果が出なくてはもったいないです。
ストレッチで効果を出すための1つのポイントを解説しますので、一緒に見ていきましょう。

<裏ももは身体全体へつながる>

ストレッチをする上で1つのポイントが、裏もものハムストリングスです。
どれだけストレッチをしても効果が薄い場合、ハムストリングスが硬くなっている可能性があります。

ハムストリングスは身体の後ろ側の筋肉とつながりを持っています。

首の脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

背中の脊柱起立筋

腰の脊柱起立筋

ハムストリングス

ふくらはぎの下腿三頭筋(かたいさんとうきん)

このように、首からふくらはぎまで筋肉によってつながりを持っています。

例えば、足首のストレッチとしてふくらはぎの下腿三頭筋をストレッチするとします。
下腿三頭筋が筋肉のつながりで、ハムストリングスの硬さの影響を受けて硬くなっているとすると、下腿三頭筋だけをストレッチしても不十分です。
その場では柔らかくなったとしても、再びハムストリングスの影響を受けて硬くなってしまい、元に戻ってしまうことが予測できます。

このことから、他の場所をストレッチしても、ハムストリングスの硬さのせいで硬くなっている場合は、ハムストリングスの硬さを何とかしないとストレッチの効果は得られにくいのです。

<筋肉を硬くする特性>

筋肉には、ある筋肉が働くと反対の動きを持つ筋肉は緩んで伸びるという特性があります。

ハムストリングスでもこの特性は当てはまります。
ハムストリングスが働くと、反対の働きを持つ前ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は緩んで伸びます。
反対に、大腿四頭筋が働くときにはハムストリングスが緩んで伸びるということが行われているので、スムーズに歩いたり足を動かしたりすることができます。

しかし、ハムストリングスがずっと硬い状態になると、緩んだり働いたりという動きがそこなわれていきます。
ハムストリングスは当然硬くなってしまいますが、伸びている方の大腿四頭筋も伸びきった状態で硬くなってしまうのです。

つまり、筋肉は縮んでいても伸びていても、それが長い期間にわたって続くと、どちらも硬くなって関節の動きを邪魔する原因になるのです。
その結果、身体が硬くなり、ストレッチしても伸びにくいという状態になってしまいます。

<ハムストリングスの働きを取り戻す>

ここまでの考えをまとめると、ハムストリングスは身体の後ろ側の筋肉とつながっており、後ろ側の筋肉全体を硬くする可能性があります。
さらに、その状態が長く続くと、身体の前側の筋肉をも硬くしてしまう可能性があります。

その状態を何とかするには、ハムストリングスの本来の働きを取り戻し、反対の働きを持つ大腿四頭筋はもちろん、つながりのある身体の前側の筋肉とのバランスを整えることが必要になります。

以下の運動前後で前屈、長座体前屈などでハムストリングスの硬さを確認してみてください。

1.肩幅に足を開いて立つ。
2.そけい部(ビキニラインの真ん中)をさわる。
3.さわったまま、膝が曲がりすぎないように身体を前へ倒し、お尻を突き出す。
4.元の姿勢に戻る。
5.10回程度繰り返す。

運動後はハムストリングスの硬さが取れて身体が柔らかくなっていませんか?

身体を前へ倒すことで、ハムストリングスが伸ばされ、伸ばされながらも身体が前へ倒れないようにハムストリングスが働いてくれます。
さらに、身体を元の姿勢に戻す時は股関節のインナーマッスルの大腰筋(だいようきん)が働き、股関節周りの筋肉が極端に緊張して硬くならないようにバランスを取ってくれます。

<まとめ>

・ストレッチを続けても効果が薄い場合はストレッチする場所が違う可能性がある。
・ハムストリングスは身体の後ろ側の筋肉とつながりがあり、それらの筋肉も硬くする。
・ハムストリングスは反対の働きを持つ大腿四頭筋も硬くする可能性がある。
・筋肉は縮んでも伸びていても硬くなる可能性がある。

ストレッチさえしておけば身体は柔らかくなるわけではありません。
他の筋肉とのつながり、反対の働きを持つ筋肉との関係性など、身体の硬さを起こしている問題についてあらゆる視点から考える必要があります。

本記事のように、ある場所が硬いのは本当にそこだけの硬さが問題なのか?と疑って考えてみてください。

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