*既に解剖に詳しい方は、臨床のポイントだけ読んでみてください。
こんばんは、理学療法士の田中です。
足首固い人って結構多くありませんか?
それを柔らかくするために、ふくらはぎのストレッチを指導することはあるかと思います。
ですが、それだけでは解決しないことも多々あるかと思います。
まずは、足首について一緒に学んでいきましょう。
<足首の解剖>
足首は、踵と言われている「踵骨(しょうこつ)」とその上にある「距骨(きょこつ)」、スネと言われている「脛骨(けいこつ)」、その隣の「腓骨(ひこつ)」で構成されています。
今回は、スネに焦点を当てて説明させていただきます。
みなさんが腓骨を身近に感じる場所が外くるぶしです。
外くるぶしは腓骨の一番下で、一番上は膝下の外側にある出っ張った骨です。
ちなみに、内くるぶしは脛骨の一部で、脛骨と腓骨は2本並んでいます。
腓骨と脛骨の間には強固な膜(骨間膜)があり、この2本の骨をつなげています。
足首は比較的自由に動き、脛骨と腓骨には、
・足首を曲げ伸ばしする筋肉(底屈と背屈)
・足裏の内側を持ち上げる筋肉 (内反)
・足裏の外側を持ち上げる筋肉 (外反)
がそれぞれついています。
<Dr.によっては重要視しない腓骨>
この腓骨ですが、あまり重要視されていないのです。
過去に、私はスネを骨折したことがあります。
その時、手術で脛骨は丁寧にくっつけてもらいましたが、腓骨は折れたままでした。。
担当医によると、重要ではないのでそのままでOKと言われました。
今では、骨癒合はしておりますが、腓骨は変な形でくっついており、まっすぐではありません。
また、O脚の方は、この腓骨に荷重が過剰にかかっており、湾曲している方が多いです。
他にも、骨の動きが制限されてしまい、足首の可動域に制限が出てくることもあります。
<リハビリでは重要な腓骨>
実は足首を柔らかくする時には、チェックしておきたい重要な骨の1つです。
なぜなら、腓骨が上下に動かないと、足首の動きを阻害するからです。
私は理学療法士になる前の骨折だったので、そんなことは全然知りませんでした。
実際、しばらく私の足首は固まっていました。
また、足首が固いということは、筋肉も上手く働かないので、筋力もしばらくの間弱かったです。
ですので、腓骨がしっかり動くことは重要なのです。
<動かすにあたって>
皆さんにオススメしたいのは、腓骨を上下(特に上方)に動かすことです。
[腓骨を動かすペアワーク] ①脛骨をしっかり掴む。②外くるぶしの下に指を当てる。
③足首を曲げながら、外くるぶしを下から押し上げる。
腓骨が動いてくると、スネの筋肉や骨間膜の緊張がリリースされています。
特に、私のように骨折したり、ギブスで固定されたことがある方は、足首に固さがよく見られるので、ぜひ行ってみてください。
ふくらはぎのストレッチで変わらない人には、腓骨を動かすことはオススメですよ。
<まとめ>
足首には4つの骨がある。(踵骨、距骨、腓骨、脛骨)
腓骨を上に押し上げがら動かす。(脛骨が動かないように押さえる)
医療従事者の方は続きのポイントもお読みください。
[臨床のポイント1] 腓骨には、腓骨筋がついています。腓骨筋は体軸筋であり、足のアーチを作る重要な筋肉の1つです。
ですので、体軸を既にご存知の方も、この腓骨の可動性をチェックするもオススメします。 [臨床のポイント2] 骨間膜の上部の穴から前脛骨動脈が現われ、前脛骨動脈は足背動脈につながる。
下部の穴からは腓骨動脈の枝が出る。
骨間膜が調整されると、浮腫に対して効果がみられます。 [臨床のポイント3] 筋膜の繋がりでいえば、この腓骨筋は、太ももの外側~脇腹~側頭部まで繋がっています。
そのため、腓骨の制限が、足首以外にも影響していることはよくあります。
頭痛持ちの方で、捻挫の既往歴がある方は、一度足部の評価をオススメします。
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