こんにちは。
鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。
「腰痛」と聞くと、腰やお尻の筋肉が固まるイメージがあると思いますが、
実はその固さを作る原因の1つに、足首が関係していることをあなたは知っていましたか?
一体どのような繋がりがあり、何故足首が固まると腰痛になるのか?一緒に確認していきましょう!
[足首と腰の関係]
足首の固さはスネにある前脛骨筋が固まることで引き起こされます。
前脛骨筋はつま先を上げる働きがありますが、
その他にスネを前方に引っ張る働きもあるため、前脛骨筋が固まるとスネが前に傾きます。
するとそれに合わせて身体の重心位置が前方に移動するため、そのバランスをとるために腰を反ります。
腰を反ると、必要以上に腰の筋肉が緊張するため、これが影響して腰痛を引き起こすのです。


[前脛骨筋はみぞおちで緩める]
前脛骨筋のゆるめ方はいくつかあり、もっともベーシックなのは直接ほぐすことです。
ただ今回のケースの場合は直接以外にも、みぞおちを緩めることをお勧めします。
その理由は2つあります。
〈みぞおちを緩めて方が良い理由①:前脛骨筋と腰が緩む〉
1つ目の理由は、みぞおちは前脛骨筋と腰の2部位と繋がりがあるからです。
みぞおちにある腹直筋は太ももの大腿四頭筋を介して前脛骨筋と繋がりがあります。
つまり前脛骨筋が固まるとみぞおちも固まるのです。
そしてみぞおちには脇腹の外腹斜筋もあり、外腹斜筋は腰にある筋膜と繋がりがあるため、
みぞおちが固まると腰も固まります。


〈みぞおちを緩めて方が良い理由②:近くに負担を分散できるインナーマッスルがある〉
みぞおちの奥の背骨にはインナーマッスルである横隔膜や大腰筋が付着しています。
この2つの筋肉は腰を安定させる働きがあるため、
みぞおちが緩むと横隔膜と大腰筋が働きやすい状況になるため、腰痛の予防緩和に繋がるのです。

そして更に、横隔膜と大腰筋が付着するみぞおちの反対側にある背骨を動かすとより効果的です。
[みぞおちと反対側の背骨を刺激する]
みぞおちを緩めるだけでも違いますが、
その後にみぞおちの反対側の背骨を動かす事で、より横隔膜や大腰筋の働きが高まります。
すると腰にかかる負担が分散され、更に腰の安定感が高まるため、腰痛の予防緩和により繋がるのです。
[足首を柔らかくする]
足首とみぞおちほぐしで前脛骨筋と腰を緩めて、
背骨を動かす体操で横隔膜や大腰筋の働きを高めて腰の安定感を高めていきます。
まずは今の状態を確認するために、しゃがんでみて足首の固さや、
前屈・後屈をして腰のコリや痛みの感じを覚えておきましょう!
次に3つのワークに入ります。
〈①足首ほぐし〉
足首の少し上あたりにスジがあるので、それを横に切るようなイメージでほぐす。
〈②みぞおちほぐし〉
ヘソから指4本上のみぞおちに指を当てて、体を前に倒しながらほぐす。
〈③背骨を動かす体操〉
1.椅子、もしくは床に座る。
2.へそから指4本上のみぞおちと反対側の背骨を触る。
3.みぞおちの力を抜きながら、背骨を前後・横・捻りと各3~5回ずつ動かす。

詳細なやり方は動画でご確認ください
→ https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8
では再度しゃがみこみと前屈・後屈をしてみて下さい。
いかがでしょうか?先程よりしゃがみやすくなってると思います。
そして腰も軽くなって前屈・後屈もやりやすくなってるのではないでしょうか。
このように3つのワークをおこなうと腰痛緩和に繋がるので、お悩みの方はぜひ試してみて下さい。
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