スポーツや日常で身体の姿勢を良くするために「背筋を伸ばせ」という言葉をよく聞きます。
しかし、背筋を伸ばし、姿勢を整えたにも関わらず、かえって疲れてしまう場合があります。
なぜ、こういったことが起きるのでしょうか?
良い姿勢をして疲れてしまう人の特徴
姿勢が真っ直ぐなのにも関わらず、かえって疲れてしまったり、動きが鈍くなってしまう人の特徴としては、みぞおちが張ってしまっているということです。
みぞおちを張った状態というのは、脊柱起立筋や僧帽筋などの筋肉、いわゆる背中のアウターマッスルが働きやすくなり、それによって大腰筋や横隔膜といった体幹のインナーマッスルが働きにくくなってしまいます。
インナーマッスルは主に関節を安定させる役割をもっており、アウターマッスルはダイナミックな動きやパワフルな力を発揮する役割を持っています。
なので、インナーマッスルが働きにくくなってしまうと関節が安定しなくなり、身体が安定しなくなってしまうので、アウターマッスルがその役割を担おうとします。
結果、アウターマッスルの負担が大きくなってしまうので、身体が余計に疲れてしまう原因につながるのです。
疲れない姿勢を作る方法
では、どうすれば疲れない姿勢を作ることができるのか。
疲れにくい、良い姿勢を作ることができている人の特徴としては、みぞおち周りの余計な緊張がない状態で姿勢を真っ直ぐにすることができています。
ですが、それをするには、まず普段の生活から体幹のインナーマッスルを使えるようにすることで、みぞおちの余計な緊張がない状態にしていく必要があります。
体幹のインナーマッスルが働かせることで、背中のアウターマッスルの余計な働きが抑えられ、みぞおちの余計な緊張がない状態にすることができ、疲れにくい真っ直ぐな姿勢を作っていくことができます。
みぞおちの緊張を落とす簡単な体操
1.椅子にすわってヘソから4横指上のみぞおちを押さえる。
2.押さえたまま、身体を前後に曲げ伸ばしする。
3.同様に、身体を左右へ倒す、捻るも行う。
4.それぞれ、10回ずつ行う。
みぞおちの体操の動画
https://youtu.be/TZDr1ZVrxW8
この体操を行うことによって、みそおちの余計な緊張がなくなり、体幹のインナーマッスルが働くようになります。
体幹のインナーマッスルが働けば、姿勢を真っ直ぐにした時も背中のアウターマッスルが働きにくくなるので、身体の負担が減ります。
足の裏をほぐすとみぞおちの緊張が落ちやすい
先ほどの体操だけでも効果はあるのですが、みぞおちの余計な緊張を落ちしていくにあたって、いくつかの筋肉を介して体幹のインナーマッスルとつながっている足の裏の筋肉(後脛骨筋や腓骨筋)も合わせて調整していくと、より体幹のインナーマッスルが働きやすくなり、余計な緊張が落ちやすくなります。

また、足の真ん中で立ちやすくなるので、立った時「見た目も身体にとっても良い姿勢」を作りやすくなります。
以下の体操を合わせて行うと良いでしょう。
1.片方の足裏の真ん中を手の親指で押す。
2. その親指を掴むように10回大きくグーパーする。
3. 反対側の足も行う。
足裏の体操の動画
https://youtu.be/nG3IYrpdBkw
普段姿勢を意識することが多いという方はぜひ、このワークを取り入れてみてください。
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