こんにちは。フィジオスクール校長の田中です。
近年の研究では、運動をすることで身体におけるプラスの変化がたくさんあることが分かってきています。
中でも注目を浴びているのは、運動と脳のつながりです。
アメリカの研究によれば、授業前に運動を行うことで成績が上がるという報告があります。
そこで今回は、その運動と脳に関する基本的なことと、
インナーマッスルと脳の関係をお伝えしていこうと思います。
体にとってインナーマッスルが大事だということはご存知だとは思いますが、
これを知れば、こどもの脳にとっても、インナーマッスルが大事だということが分かると思います。
〔運動と脳に関する基本的〕
運動をすると、ノルアドレナリンやセロトニン、ドーパミンといった
思考や情緒に影響を与える神経伝達物質が増えることはよく言われています。
それだけでなく、脳内ニューロンの成長や
機能調節など様々な役割を担っている神経化学物質や
その成長因子を多く放出し、脳の基礎構造を物理的に強くしてくれます。
実際のところ脳は筋肉と同じで、使えば育ちますし、
使わなければ萎縮してしまう性質を持っています。
学習前に運動をすることで、脳は学習の準備を整えます。
その状態で机に向かって何か新しいことを覚えようとすると、
運動していない時と比べてはるかに脳内ニューロンの結びつきが強固になります。
そうしてできた脳内の回路は、
情報が何度も通ることでさらに結びつきを強くしていきます。
このようにして、私たちが物事を学習する上で重要な脳の基盤がつくられていきます。
〔インナーマッスルと脳の関係〕
また、一概に運動といっても様々あります。
中でも精密な運動であればあるほど、
脳のニューロンの繋がりを強めることも研究で分かってきています。
そこで精密な運動とはどんな運動かというと、
1つにインナーマッスルを優位に働かせた運動になります。
私たちの身体を構成する筋肉にはアウターマッスルとインナーマッスルとに分けられます。
インナーマッスルは、身体の深部に位置し関節に隣接しているという特徴があります。
そのため細かな関節運動の制御にこのインナーマッスルは常に働いており、
インナーマッスルを優位に使うことで精密に身体をコントロールすることができるのです。
そのため、脳への情報伝達も、
インナーマッスルを優位に働かせて身体を動かしている子の方が、
アウターマッスルを優位に使っている子に比べて多いことが分かります。
このように、しっかりと筋肉の使い方を身につけていくことで、
子どもの学力を高めることが期待されています。
ぜひ、インナーマッスルが使えるような体を目指してみてください。
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