こんにちは。
体軸コンディショニングスクールの馬場です。
「プランクをした時に手首が痛くなるんです、、、」
ヨガのレッスンで生徒さんからこのような相談を受けたら、
あなたはどのようにアドバイスをしますか?
・こぶしを作って手首を守った状態で手をつく。
・無理をせず、ポーズから離れる。
多くのインストラクターは、このような回答をするでしょう。
確かに間違ってはいませんが、
これだけでは、生徒さんのポーズは上達しませんし、手首の痛みは改善しません。
なぜなら、
・腕と手で支えようとするため、体重が手首に乗っている。
・地面を押して、その返ってきた力を体幹に逃がすことができていない。
このような身体の使い方をしているからです。
これらに共通する原因として、
上腕二頭筋/三角筋/大胸筋/腹直筋/大腿四頭筋などのアウターマッスルを優位にして
身体を固めながらポーズを行っていることが挙げられます。
アウターマッスルを固めてしまうと、体幹部の関節可動域を抑制してしまい、
体重を体幹部で分散させることができません。
また、手のひらと地面で反発しあう力を体幹部に逃がすことができずに
腕だけで頑張ろうとするため、手首を傷めてしまいます。
この身体の使い方を修正しない限り、いくら軽減方法をお伝えしても、
生徒さんは常にケガと隣り合わせでヨガをすることになります。
では、手首を傷めずにポーズをとるには、どうすればよいのでしょうか。
それは、
『インナーマッスルを優位にする』
これがポイントです。
インナーマッスルとは、前鋸筋 / 腹横筋 / 大腰筋などの筋肉です。
さらに、当スクールでは、これらの筋肉と連結している
上腕三頭筋 / 腹斜筋 / 内転筋群 / ハムストリングスなども併せて、体軸筋と呼んでいます。
インナーマッスルを含めた体軸筋を優位にすることで、
・体幹部の関節が自由に動き、体重を分散させることができる。
・地面を押して、その返ってきた力を体幹に逃がすことができる。
これによって、力を適度に抜いた状態で楽にポーズをとることができるのです。
もし、生徒さんから、プランクの時に手首が痛いという相談を受けたら、
まず生徒さんの身体をよく観察してみてください。
・肩に力が入り首がすくんでいる。
・胸が固まり呼吸が浅くなっている。
・お腹と前腿がガチっと固まっている。
このような状態になっていたら、
インナーマッスルを優位にしたプランクができるように誘導しましょう。
ただ、正しく誘導ができるようになるためには、
まずはご自分で、インナーマッスルを優位にした身体の使い方を体感することが大切です。
そして、日々の自主練習の中に、この身体の使い方を取り入れてみてください。
ちょっとキツいハンドスタンドも、ケガを予防しながら心地よくできるようになりますよ。
やり方を詳しく知って、生徒さんがケガをしないような指導をしていきたい、
自分の練習にも役立てたい、、、
そう思っている方は、こちらの講座をチェックしてくださいね。
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