こんにちは。
鍼灸師・パーソナルトレーナーの柴です。
肩コリが辛い、、、
そんな時は直接肩をほぐしたり、ストレッチしたりしますよね。
もちろんそれはそれでありです。
でも正直それだけでは不十分。
何故なら肩コリの原因は背骨が関係してたり、手首や肘が関係してたり。色々と繋がりがあるので、患部以外の場所も調整しなければなりません。
そんな繋がりを辿っていくと、肩から一番遠い足裏が結構関係していたりします。
人間は二足歩行なので、土台である足元が崩れると、その上はドンドン歪になっていき、その結果肩コリに繋がる、、、という事はよくあるのです。
[肩コリの人が固まる筋肉]
一般的には肩コリになると固まる筋肉は僧帽筋。

この筋肉は姿勢の影響を受けやすく、猫背になれば背中が丸まり腹筋が固まるため、そこから胸→肩→僧帽筋と繋がりますし、
反り腰になれば背筋が固まり、直接繋がってる僧帽筋が影響を受けます。

そしてこのように姿勢が崩れてる人は、体重がかかる位置が足の前だったり後ろだったり、内だったり外だったり。しかもそれに左右差があったり。
こんな感じで良い位置からズレてしまっているのです。
すると足のアーチが潰れて足元がグラグラになってしまいます。
そしてそれが影響して全身に力みが生じてしまい、更に肩コリの重症度は増してしまうのです。
[体重がかかると良い位置ってどこ?]
最も身体に負担のかからない。体重がかかると良い位置とは内くるぶしの真下です。
だいたいこの辺りですね。

ここはスネの骨の真下に当たるので、ここに乗れると骨に乗って立つことができるため、全身の筋肉に無駄な負担がかからなくなります。すると全身リラックス状態になるのです。
そのためここに乗れると良いのですが、ここに乗るにはいくつかの条件を満たさなければなりません。そのうちの1つが足裏のアーチが形成されてる事です。
何故かというと、この位置は全身のインナーマッスルが優位に働いた時に乗れる位置で、足裏のアーチを作る筋肉はインナーマッスルなので、足裏のアーチが形成されるとこの位置に乗りやすくなります。
ここに乗れれば足元は安定して全身リラックス状態になるため、肩コリにも良い影響を与えるのです。なので肩コリの人にはこの後紹介するワークを是非やってもらいたいですね!
[足裏のアーチ形成]
足裏のアーチを形成する筋肉とは後脛骨筋や長腓骨筋。
後脛骨筋は土踏まずである内アーチ、長腓骨筋は外と足の前にある横アーチを形成します。


そしてこの2つの筋肉が交わっているのが指を除いた足裏の真ん中なので、
ここを刺激しながら足裏のアーチを形成してきます。
ではまず今の状態を確認するために、腕を回して肩の動かしやすさを覚えておきましょう。
確認できたら3つのワークを行います。
〈①外アーチを作る〉
小指の骨を踵に向かって辿っていくと、真ん中あたりに出っ張った骨があります。
その骨の後ろにくぼみがあり、そこにある骨(立方骨)を上にあげながら、反対の手で足裏のクロスポイントを押し、グーパーを10回おこないます。


〈②横アーチを作る〉
母指球と小指球の間を押しながらグーパーを10回おこないます。

〈③内アーチを作る〉
内くるぶしの前下方あたりに出っ張っている骨(舟状骨)があります。
この骨を上に押しながら、反対の手で足裏のクロスポイントを押し、グーパーを10回おこないます。


では再度腕を回してみましょう。
いかがでしょうか?先ほどより回しやすく、肩が軽く感じると思います。
このように肩のマッサージも良いですが、土台である足元はかなり重要です。
建物も土台が崩れてたら、その上に積み上げたものが全て崩れますよね?身体もそれと同じです。
なので肩から遠くてイマイチピンとこないかもしれませんが、足元の調整も是非やってください!
最新記事 by 体軸コンディショニングスクール (全て見る)
- ビックボスの秘策⁉新庄監督から学ぶ姿勢の極意 - 2022年3月10日
- こどもの運動神経が良くなる肩甲骨の使い方 - 2022年3月8日
- 靴底で分かるこどもの歩き方の特徴 - 2022年2月22日