速く走る秘訣は裏ももとみぞおち

こんにちは
理学療法士の松井洸です。

秋になるとマラソン大会が各地で開催されますが、
タイムを少しでも縮めたいと走り込むのは間違いではありません。
ですが、その走り込みが無駄になっているかもしれないと考えたことがありますか?

実はどれだけ走ってもタイムが縮まらない方の特徴があるのです。

せっかく走るのなら、タイムも縮めて楽しんで走りたいですよね。
そう思う方はこのまま読み進めてください。

<タイムが縮まらない方の特徴>

どれだけ走り込んでも、走るフォームや走る時に意識するポイントが違うと、中々タイムは伸びません。
そんな方の特徴は以下の3つです。

・前ももを使いすぎている。
・腰を反りすぎている。
・胸から前に出ている。

順に解説していきます。

<前ももを使いすぎている>

前ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は主に膝を伸ばす時に働きますが、骨盤を前に傾けるようにも働きます。

その時、体幹も前に傾いてしまうので、前へ進む力を邪魔してしまうことになります。

<腰を反りすぎている>

前ももによって骨盤と一緒に腰も前に傾くので、腰は前に反る形になります。

腰には股関節のインナーマッスルの大腰筋(だいようきん)が付いていますが、腰が反ると大腰筋は縮みます。
筋肉は縮みすぎても伸びすぎても働きにくくなり、大腰筋が縮むことで働きにくくなるのです。

大腰筋が働きにくくなると、アウターマッスルの大腿四頭筋を過剰に働かせるため、前へ進む力を邪魔してしまうのです。

<胸から前に出ている>

胸から前に出るように走ると、腹筋が伸ばされます。

腹筋は体幹のアウターマッスルで、このような大きな筋肉は伸ばされると反射的に力が入ってしまいます。
体幹のインナーマッスルでもある大腰筋は、腹筋が働きすぎることで働きを邪魔され、これも前へ進む力を邪魔してしまうのです。

<タイムを縮めることができる方の特徴>

タイムが縮まらない方に対して、タイムを効率よく縮めていける方の特徴は以下の2つです。

・裏ももで走ることができる。
・みぞおちを緩めて走ることができる。

順に解説します。

<裏ももで走ることができる>

裏ももはハムストリングスという筋肉で、大腿四頭筋と反対の働きを持っています。
大腿四頭筋の過剰な働きを抑えるには、反対のハムストリングスを働かせることで抑えることができます。

つまり、前ももではなくて、裏ももを上手く使って走ることができる方は速く走ることができるのです。

<みぞおちを緩めて走ることができる>

胸から前へ進むように走ると、みぞおちはピーンと伸びて張っているはずです。

なので、みぞおちを軽く丸めて、胸から前へ出ないように意識して走ることがポイントなのです。
それによって、腹筋は過剰に働かず、大腰筋が働きやすくなります。

<速く走るための運動>

ここまでの内容からポイントは、裏ももとみぞおちです。
それらを上手く使って走るための簡単な運動をご紹介します。

運動前後で走りやすさを比べてみてください。

1.みぞおちとそけい部(ビキニラインの真ん中)をそれぞれおさえる。
2.そけい部をおさえた側の足を一歩前に出し、反対側の足はつま先を外に向ける。
3.みぞおちを丸めながら、そけい部を支点に体を前に倒す。
4.元に戻る。
5.3~4を10回程度繰り返す。

運動後は大腰筋とハムストリングスが働きやすくなって、大腿四頭筋の過剰な働きが抑えられるので、走りやすくなっているはずです。

<まとめ>

・前ももの大腿四頭筋は走る時にブレーキをかける働きがある。
・腰を反ると大腿四頭筋が働きやすくなる。
・胸を張ると腹筋が働きやすくなる
・裏ももを上手く使うことで、大腿四頭筋の過剰な働きを抑えることができる。
・みぞおちを緩めて走ることで、腹筋の過剰な働きを抑えることができる。

がむしゃらに練習したら速く走ることができるわけではなく、走るのを上達させるにもポイントがあるのです。
今回の内容を参考に走ってみてください。