・しゃがもうとすると、カカトが浮いてしまう。
・スポーツで体勢を低くしようと腰を落とすと膝や腰が疲れる。
このような状態になっている人たちに
必ずと言って良いほど共通して苦手な動きがあります。
それが、「股割り」の動きです。
股割りは日常生活で言えば、和式トイレに屈む動きであったり、
スポーツで言うと、相撲の力士が行う四股踏みなどが股割りの動きになります。
股割りの動きがスムーズに出来ると、日常では疲れにくく、スポーツではパフォーマンス向上に繋がってきます。
しかし、多くの人はこの股割りの動きが出来ないことによって、疲れやパフォーマンス低下を引き起こしてしまっています。
股割りができない人の特徴
股割りができない人の特徴として挙げられるのが、骨盤周りの筋肉(骨盤底筋群や内転筋群)が固く、柔軟性が低下しているということです。

股割りの動きでは、しゃがむときに股関節が外へ開き、骨盤の後ろ側(仙腸関節)が締まっている必要があります。
しかし、骨盤周りの筋肉の柔軟性が低下してしまうと、これらの動きがスムーズに出来なくなってしまい、股割りの動きが出来なくなってしまうのです。
股割りができなくなる原因は背骨にある
そもそもなぜ、骨盤周りの筋肉の柔軟性が低下してしまうのか?
骨盤の周りの筋肉が固まってしまう原因はいくつかありますが、よくあるパターンとしては、背骨が固くなってしまっているということです。
背骨が固くなってしまうと、背骨から骨盤にかけて付いている多裂筋や脊柱起立筋といった背中の筋肉が影響を受け固くなってしまいます。

これらの筋肉は、いくつかの筋肉や筋膜といった身体の組織を介して、骨盤周りの筋肉と繋がっています。

ですので、背骨が固まると、骨盤周りの筋肉も影響を受け、股割りの動きも制限されてしまうのです。
股割りをスムーズにする背骨のワーク
股割りの動きをスムーズにしていくためには、背骨を柔らかくすることによって、背中の筋肉の固さをなくし、骨盤周りの筋肉の緊張をなくしていく必要があります。
今回は背骨を柔らかくするための簡単なワークを紹介いたします。
行う前に一度、股割りの動きを行い、どの程度スムーズに股割りが出来るかチェックしておくと良いでしょう。
股割りのやり方がわからない方は動画でご確認ください。
背骨のワーク
・骨盤の頂点(写真参照)を結んだラインの背骨(腰椎4番)を見つけ、そこから一つ下の背骨(腰椎5番)を触る。
・背骨を触りながら、背骨を前後に曲げ伸ばしていく。
・同様に触りながら、左右に曲げたり、捻ったりをしていく。
・全ての動きが終わったら、一つ上の背骨を触り、首の方までこの動きを繰り返していく。

腰から首まで行えない場合は、腰だけ、胸だけといったように分けて行うだけでも、背骨が柔らかくなってきます。
ワークを行ったら、もう一度股割りを行ってみてください。
先ほどよりも深くしゃがめたり、動きがスムーズになっているかと思います。
これは、背骨を柔らかくしたことによって、背中の筋肉がゆるみ、結果として骨盤周りの筋肉の緊張がなくなったからです。
股割りが出来るようになると、日常での身体の疲れや不調を予防できるだけでなく、スポーツでのパフォーマンスを向上させることが出来るようになります。
ぜひ、この機会にあなたも股割りが出来るようになってみてはいかがでしょうか。
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