股関節を触ってみて下さい。
どこを触りましたか?
実はこの触っている場所であなたの身体の動きや疲れ具合が大きく変わってきます。
股関節の場所
そもそもの話になりますが、股関節とは骨盤と大腿骨が繋がる場所のことを指します。
股関節は球状の構造になっているので、比較的他の関節よりも自由に動かすことが出来ます。
運動としては、
屈曲(脚を上げる動き)↔︎伸展(脚を蹴る動き)
外転(脚を外に開く動き)↔︎内転(脚を内へ閉じる動き)
外旋(つま先を外へ向ける動き)↔︎内旋(つま先を内へ向ける動き)
といった動きが出来るようになっています。
そして、それぞれの動きに対応している筋肉があります。
股関節の前側を触ると、触った場所によって股関節屈曲(脚を上げる)動きが変わってきます。
腰骨を意識するとどうなるのか?
股関節を触って下さい、というと腰骨の出っ張っているあたり(上前腸骨棘と下前腸骨棘)を触る人がいます。
この部分には、大腿直筋や縫工筋(前もも)、大腿筋膜張筋(外もも)といったいわゆるアウターマッスルが付いています。


これらの筋肉は屈曲の作用を持っているのですが、意識しすぎると股関節の動きが重く疲れやすくなってしまいます。
実際に前ももの部分をさすってから脚を上げみてください。
先ほどよりも重くなったかと思います。
これは、前ももをさすることによって大腿直筋や大腿筋膜張筋などのアウターマッスルが働きやすくなり、それによって関節を安定させる役割をもつインナーマッスルが働きにくくなってしまったためです。
インナーマッスルが働きにくくなると、アウターマッスルがその役割をカバーするため、アウターマッスルの負担が通常よりも大きくなり、動きの質が低下してしまいます。
股関節を動かすときに意識したい場所は?
では、股関節を動かす時にどこを意識すれば動かしやすく、疲れにくくなるのでしょうか?
それが、脚の付け根の真ん中になります。
脚の付け根の真ん中を触りながら、脚を上げてみてください。
脚が上げやすく、軽くなったかと思います。
この部分には、大腰筋というインナーマッスルが付いています。
そのため、この部分を意識して股関節を動かすと、股関節の動きが安定するようになり、動きがスムーズになります。
また、大腰筋には
・大腰筋-横隔膜-腹横筋-腹斜筋-前鋸筋
・大腰筋-恥骨筋-内転筋-ハムストリングス
といったように体幹から下半身への筋肉のつながりがあります。

ですので、大腰筋が意識して使えるようになると、複数の筋肉を使いながら股関節を動かせるようになるので、効率よくなり、疲れにくくなります。
今回は普段から大腰筋を意識して使えるようにするための簡単な体操を2つお伝えしたいと思います。
行う前は脚を上げ下げしたり、片脚立ちになった時のバランスのとりやすさなどを確認しておくと良いでしょう。
大腰筋を使えるようにする体操①
・足を腰幅に広げ、つま先を前に向ける。
・ビキニラインの中央(恥骨の横)を触りながら股関節を曲げてお尻を後ろに引く。この時裏ももが伸びているのを感じる。
・坐骨(お尻と裏ももの境目)を触りながら股関節を伸ばして元の体勢に戻る。
・これを10回繰り返す。
動画はこちら
大腰筋を使えるようにする体操②
・仰向け寝た状態、もしくは立った状態でビキニラインの中央を触る。
・ビキニラインの中央を触りながら、股関節で円を描くように外から大きく回す。
・5回ほど行ったら、反対回しを行なう。
・反対脚も同様に行う。
動画はこちら
2つの体操が終わったら、もう一度脚を上げ下げしたり、片脚立ちになってみてください。
先ほどよりも脚が動かしやすくなっていたり、バランスが取りやすくなっているかと思います。
これは、体操を行ったことによって大腰筋が働きやすくなり、それよって股関節が安定した状態で動かせるようになったためです。
股関節のどの場所を使うかによって、身体の動きや疲れやすさは大きく変わってきます。
日頃から上手に身体を動かせるようになるためにも、股関節のどの部分を使えばいいのか意識をしてみてください。
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