・歩くと膝がキリキリと痛む
・階段を昇り降りすると膝に引っかかりがある
・正座になるとき膝が曲がらない
そういった方は足裏をチェックしてみてください。
土踏まずが潰れていたり、足裏の外側が固くなっていませんか?
もしそうならそれが膝痛の原因となっている可能性があります。
どういったことなのか一緒に見ていきましょう。
膝痛になるメカニズム
膝を動かした時に痛みが出る原因として挙げられるのが、大腿四頭筋といった前ももや大腿筋膜張筋といった外ももの筋肉が働きすぎてしまっているということです。
通常、膝を動かすときは、大腿四頭筋、大腿筋膜張筋、ハムストリングス(裏もも)、内転筋群(内もも)の4つの筋肉がバランスよく働くことによって、膝を安定させ、正常な動きを引き出しています。


しかし、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋といった2つの筋肉が働きすぎてしまうと、残りのハムストリングスと内転筋群の働きが抑えられてしまいます。
すると、膝を動かすときに安定感がなくなり、正常な動きができなくなってしまうため、膝の負担が大きくなってしまいます。
また、大腿四頭筋が働きすぎると、膝関節の内圧(関節の中の圧力)が高まってしまい、負担を増やすことに繋がります。
足裏と膝痛との関係
土踏まずが潰れていたり、足裏の外側が固くなっている人の特徴としては、足裏の筋肉(後脛骨筋、腓骨筋)のバランスが崩れてしまっているということです。

足裏の筋肉は、足裏のアーチを作る以外の役割として、足首の可動域を保ち、正常な動きを引き出すという役割も担っています。
そのため、足裏の筋肉のバランスが崩れてしまうと、足を着いたときや踏ん張るときに必要な足首の可動域(主に背屈)が足りず、正常な動きが出来なくなってしまいます。
すると、前脛骨筋というスネの筋肉が足首の可動域をカバーしようと過剰に働くようになります。
前脛骨筋は、前脛骨筋〜大腿四頭筋〜大腿筋膜張筋という繋がりを持っています。

ですから、前脛骨筋が働きすぎると、繋がっている大腿四頭筋や大腿筋膜張筋も働きやすくなり、結果として膝の痛みに繋がってしまうのです。
これらを解消し膝痛を和らげるには、足裏の筋肉のバランスを整えることによって、足首の可動域を戻し、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋といった筋肉の働きを抑える必要があります。
足裏の筋肉のバランスを整える方法は以下のワークがオススメです。
このワークを行うことによって、足裏の筋肉のバランスが整うので、足首の可動域が戻り、結果として膝痛を和らげることが出来るようになります。
股関節を同時に整えるとさらに効果的
足裏の筋肉を整えるだけでも効果はあるのですが、それと同時に股関節周りの筋肉も整えるとさらに効果的です。
股関節には大腰筋やハムストリングスといった筋肉が着いています。
この2つの筋肉は、大腰筋〜内転筋〜ハムストリングス〜膝窩筋〜後脛骨筋〜腓骨筋といった繋がりを持っています。

ですから、股関節を整えることによって、足裏の筋肉も働きやすくなり、足裏のバランスを整えることが出来るようになります。
股関節を整える方法は以下のワークがオススメです。
1.腰幅に足を広げ、つま先とかかとを一直線にする。
2.軽く膝の力を抜き、外くるぶしに体重を乗せる。
3.ビキニラインの真ん中を両手で押さえながら、お尻を後ろに突き出し、お辞儀をする。
4.裏ももの張りと足裏のアーチが引き上がるのを感じながら身体を起こす。
5.これを10回ほど行う。
このワークを行うことによって、股関節周りが整い、結果として足裏のバランスを整えることが出来ます。
足裏のバランスが整えば、膝の負担が減り、膝の痛みを解消することに繋がります。
歩くときや膝を曲げるときなどに痛みがはしるといった悩みを持つ方はぜひこの2つのワークを合わせて行ってみてください。
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