東洋医学だけでは足りない

おはようございます。
体軸コンディショニングのヨガスクールマネージャー太田です。

寒さが続くと、女性の冷え性が目立ってきますよね。
ですが、男性で冷え性…と言う方は少ないのではないでしょうか。

男性と比べ、女性に冷え性の方が多いのは、圧倒的に筋肉量が少ないからです。

ただでさえ少ない筋肉が衰えてくれば、
体温が下がり、血流が悪くなり、生理痛に悩む女性が増えてきてしまうのです。
ですので、適度な運動で筋肉をつけて、基礎体温を上げる必要があります。

では、なぜ体温を上げると生理痛が改善されるか。
今回は東洋医学の観点からみていきましょう。

東洋医学には、「気血水(きけつすい)」という考え方があり、
これらは人体の構成成分であり、私達のカラダを構成する3つの要素だとされています。

「気」は生命のエネルギー
「血」は血液とその働き
「水」は体内の血液以外の液体
を表します。

これらが充実しバランスが取れ、
しっかりと全身を巡っている状態が健康とされていますが、
どれかの成分が一つでも不足したり、滞ったりすると、様々な不調が現れます。

体温が低くなると、「気血水」の内の「血」に滞りが出てきます。

東洋医学では、血が滞ることを「瘀血(おけつ)」といい、生理痛の原因でもあるとされています。

生理痛以外の症状も、
・肩こり、腰痛
・シミやシワが出来やすい。
・下半身は冷えているのに、上半身はのぼせる。
・唇の色が暗い、青っぽい。
・目の下のクマが消えない。
・吹き出モノやニキビ痕が消えにくい。
・日焼けが残りやすい。
などなど
このような症状が表われます。

生理痛が酷くなくても、このような症状が出てる方は、生理痛予備軍とも言えるでしょう。

では、血の巡りを良くするためにはどうすればよいのでしょうか。
そこであげられるのが、体温を上げることになってきます。

その体温を上げるにはどうすればいいのかというと、
まずは筋肉をつけることです。

東洋医学の観点からみても、血流を良くするためには、
筋肉をつけ、基礎体温を上げるということが必要だということがわかってきます。

ここで注意をする必要があります。
東洋医学的にも基礎体温を上げるといいからと言って、適当に筋トレを行い、無駄に表面的な筋肉をつけても意味がありません。

インナーマッスル(体軸筋)の使い方を無視し、アウターマッスルを鍛えすぎてしまうと、関節運動に制限がかかりスムーズに動かすことができず、かえって血流の流れが悪くなることもあります。

肩こりがよい例です。
肩こりの原因の一つは、肩と首をつなぐ僧帽筋の使い過ぎにより、筋肉が凝り固まることで血流が悪くなり、痛みを伴います。

この状態がカラダのあちこちで起こっていれば、筋トレで血流を良くし体温を上げるこどころか、血流は悪くなり体温は下がる一方です。

東洋医学の考え方は、先人から伝わる素晴らしいモノですが、
ただ知識だけを取り入れても、基礎体温を上げることはできません。

・解剖学などの西洋医学の考え方
・機能的なカラダの使い方
これらも考慮して取り入れる必要があります。

わたし、ヨガは学んだことがあるので、東洋医学や経絡を学ぶStage3だけ受けることができませんか?
と質問されることがあります。

逆に質問させてください。

必要最低限の解剖学の知識はありますか?
機能的な運動がどういった運動か理解してますか?
そして、その運動をあなた自身で再現できますか?
機能的な運動と一般的に教わる解剖学の違いを説明できますか?

もし、一つでも答えられないものがあるのなら、
おそらくStage3でお伝えしていることの半分も理解できないでしょう。

なぜなら、
筋骨格系の解剖学、身体運動、身体意識、東洋医学、経絡、、
これら全ての要素を全体的かつ関係的に考えることができなければいけないからです。

ですので、その考え方や基本となるカラダの使い方をまずは身につけてください。
ここが分かると、東洋医学に限らずすべてのことがつながって理解できるようになり、
学ぶたびに大きな成長ができるようになります。
↓↓↓
全体的かつ関係的な考え方やカラダの使い方を身につける

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