こんにちは
理学療法士の松井洸です。
くびれを作るには身体をひねるような運動が良い。
確かにそうなのですが、必ずしも簡単には効果が出ないこともあります。
その原因の1つに、足首があります。
一体どういうことか一緒に見ていきましょう。
<くびれを作る筋肉>
くびれを作るのは腹斜筋(ふくしゃきん)という筋肉です。
片側あばら骨の下部から反対側の骨盤まで、身体の前側を対角線に伸びます。
あばら骨からお腹の中央へ伸びるのが外腹斜筋(がいふくしゃきん)、お腹の中央から骨盤まで伸びるのが内腹斜筋(ないふくしゃきん)です。

腹斜筋群が左右とも対角線に働くことで、ウエストがキュッと締まることでくびれができます。
このような身体の構造から、腹斜筋群を鍛えることでくびれが作れます。
ですが、その前に腹斜筋群が働きにくい状態になっている場合はそちらを解消する必要があります。
<身体の外側のつながり>
腹斜筋群は対角線だけでなく、同じ側の外腹斜筋と内腹斜筋でもつながっています。
さらにそれは、身体の外側の筋肉全体とつながっています。
外腹斜筋
↓
同側の内腹斜筋
↓
中臀筋(ちゅうでんきん)、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
↓
腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)
↓
腓骨筋(ひこつきん)

このつながりを介して、同側の腹斜筋群と足首の外側を通る腓骨筋はつながっています。
そのため、腓骨筋の緊張が低く、緩みすぎている状態だと、腹斜筋群も緊張を高めることができません。
反対に、腓骨筋が適度な緊張を持てば、腹斜筋群の緊張も高めやすいのです。
腓骨筋は足首の外側を通るので、捻挫などで簡単に伸びて緩みすぎてしまいます。
もし、腓骨筋の緊張が低い状態では、いくら腹斜筋群の筋トレをしても、緊張が高まりにくい状態なので、くびれもできにくいということです。
<足首を整える運動>
以下の運動前後で足首の動かしやすさ、腹筋のしやすさを比べてみてください。
1.足の裏の母趾球(ぼしきゅう)をさわる。
2.母趾球より指一本分内側を押さえる。
3.押さえたまま、足の指を曲げたり伸ばしたりする。
4.10回程度行う。
運動後は足首も腹筋もしやすくなっていませんか?
この運動をすることで、足裏まで繋がっている腓骨筋に刺激を入れることができて、腓骨筋に適度な緊張を作ることができます。
それによって、腹斜筋群の緊張も高まり、腹筋もしやすくなるし、効果も高くなります。
<まとめ>
・くびれを作るのは腹斜筋群。
・足首の腓骨筋と腹斜筋群はつながっている。
・腓骨筋の緊張が低いと、腹斜筋群の緊張も低くなる。
つながりを持つ離れた場所の筋肉が緩みすぎていると、鍛えたい場所の筋肉も緩みすぎてしまう場合があります。
これではいくら鍛えても効果は薄いので、鍛える場合はそういった視点もあると、さらに効果を高めることができますよ。
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