姿勢の良いこどもはケガをしやすい

こんにちは
理学療法士の中山です。

姿勢を良くするために
背すじをピンと伸ばしているこどもがいますが、
これをしているとこどもはケガをしやすくなります。

今回は良い姿勢がケガをしやすくなる理由と
その予防方法について見ていきましょう。

〔背中を触ると分かりやすい〕

ケガをしやすいこどもには特徴があり
その特徴は背中を触ると分かりやすいです。

試しに首から腰までの背骨のすぐ横の筋肉
(図のオレンジの線辺り)を触ってみてください。

背中の筋肉がやけに固かったり、部分的に背骨周りの
筋肉が大きくなりすぎていて背中の真ん中に大きな溝が
出来ているような状態だと要注意です。

〔なぜ良い姿勢だとケガをしやすいのか〕

良い姿勢を作ろうと頑張って背すじを伸ばしていると、
背骨周りの筋肉にグッと力が入るようになります。

その状態を保とうと頑張れば頑張るほど
単純に疲れが残り固くなりやすくなってしまいます。

背骨には衝撃を吸収する役割がありますが、
この背骨周りの筋肉が固いと、同時に背骨の動きも
制限され動くことができなくなり、
この役割を十分に果たすことができなくなります。

そうなると、そのうまく吸収できなくなった衝撃は
首や腰、膝などの関節で受けることになり
負担の増えた関節が痛くなったりしやすくなります。

ですので、この固くなった筋肉を
軽くほぐしてあげるなどのケアをしてあげることで
こどものケガの予防につなげることができます。

〔優しい手でほぐすとさらに効果的!〕

ただほぐすにしても固い手で行うのと
柔らかい手で行うのでは効果が違ってきます。

また、こどもは固い手よりも柔らかい手に
居心地の良さを感じます。

柔らかい手になるためには次に紹介する方法を行うと
すぐになれるので試してみてください。

〔優しい手の作り方〕

・両手で手のひら全体をゆっくり軽くさする。
・手の甲や指の間など手全体を同じようにさする。
・片方の手で中指の付け根あたりを押さえ指の曲げ伸ばしを10回ほど行う。
・反対の手も同じように行う。

一通り行うと手が温かくなっていたり
血の巡りが良くなった感じがしたりなど
手全体がモヤモヤ〜とした状態があるかと思います。

そして、その手の状態は普段よりも
やわらかく温かみのある優しい手です。

その手で背中の固い部分をほぐしてあげたり
背中全体をなでるようにさすってあげると
背中の固さも自然と取れてきます。

ゆるんだ感じがあれば、ほぐしたり
さする時間は10秒でも1分でも十分でしょう。

背中がゆるんだ後、少し猫背になったように
感じることもあるかもしれませんが、
背骨はもともとS字状のカーブをしているため
少し猫背なぐらいが本来の状態です。

背中の筋肉が固いと転びやすかったりもするため
その点においてもケガの予防に繋げることができます。

ぜひ、試してみてください。

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