運動神経が悪い…運動が苦手…
そう感じてきた人たちは、運動会やスポーツをするときにいつも嫌な思い出があったと思います。
そんな嫌な思い出もセンスや才能という言葉で逃れてきたかもしれませんが、
実は、運動神経が悪いと思っている人には、共通している特徴があります。
それを変えることができれば、
今までの運動神経が悪いという意識はなくなり、身体を動かすことが楽しくなってきます。
運動神経を良くするために必要なことは
「身体をコントロールすること」で、今回はコントロールに必要なことをお伝えします。
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身体をコントロールする力
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人は動くとき、身体をコントロールしなくてはいけません。
もちろん、いちいち動くたびに、
「ここをこう動かして、あそこはこう動かして・・・」
なんてことは考えず、ほとんどが無意識でコントロールしていることになります。
この無意識のコントロールというのは、生まれてから今までの身体の動かし方のクセから構築されたものですが、今からでも作り直すことができます。
ふだんの身体のコントロールは無意識ですが、意識的に理想的なコントロールをした身体の使い方を練習することで、無意識でも理想的なコントロールをする力を得られるのです。
あ
逆に言えば、その理想的なコントロールを知らないままだと、運動神経が悪いことを克服しようとどんなに練習しても、運動神経が悪いまま終わってしまうかもしれないほど、このコントロールは大切なことになります。
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コントロールに必要な要素
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身体をコントロールする目的は、一つ一つの動きの精度を上げて、負担を減らしながらもパワーを落とさずにパフォーマンスを上げることです。
コントロールができでいないということは、運動をしても動きの精度が悪く、関節への負担も増してしまって大きな力を出したくても出せないまま…ということになります。
こうならないために、身体をコントロールするのですが、これには(1)負担を分散する、(2)力を加算する、の2つが必要となります。
これを、当スクールでは「分散加算」と呼んでいます。
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<分散>
身体を動かすときに、動きの中心となるポイントを増やして、負担を減らします。
分散ができると、怪我や痛みが減ります。
例えば、身体を捻るときに、背骨の動きのポイントが少ないと、腰に余計な負担が溜まって痛みが出ます。
もし、背骨の動きのポイントが増えると、腰だけでなく背中のほうでも捻ることができ、腰の負担を減らすことができます。
<加算>
動きの中で力を出すときに、力を発揮するポイントが増えるほど、連動して力を出すことができるため、より大きな力になります。
加算ができると、一つ一つのポイントの力は少ないため、負担が少ないながらも、力が強くなります。
例えば、腹筋をするときに、お腹の力だけで上体を起こそうとすると大変ですが、首を曲げて、脇から手を伸ばすようにしながら起こすと簡単に上体を持ち上げれます。
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このように、分散加算を捉えることで身体のコントロールを高めていくことができます。
それでは、実際に分散加算を体感してみましょう。
1.足を伸ばして仰向けになる
2.足を片方ずつ持ち上げて、足を持ち上げた時の重さや上げやすさ、腰などの負担を確認する
3.そけい部(股関節)を触って同じように持ち上げる
4.そけい部を触って反対の手でみぞおち(へそから指4本上)も触りながら、そけい部を触っている方の足を持ち上げる
5.脇を触って、両方の腕を天井に向けて脇から伸ばしつつ、そのまま足を持ち上げる
実際にやってみると、股関節、みぞおち、脇と意識するにつれ、足を持ち上げた時の重さや上げやすさ、腰などの負担などは軽く感じると思います。
この股関節、みぞおち、脇がコントロールをするために必要なポイントであり、このポイントで負担が分散され、力が出やすいように加算されます。
まずは股関節、みぞおち、脇を意識するだけでも、身体をコントロールする力をつけることができます。
運動神経を良くしたときは、この股関節、みぞおち、脇を意識して分散加算のコントロールを身につけていきましょう。
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記事執筆者:吉田
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