足裏がよく疲れる、痛みが出る。
そういった方は姿勢をチェックしてみてください。
首が前に出ていたり、猫背になっていませんか?
もしそうなら、足裏の疲れの原因となっている可能性があります。
なぜ、首の位置や姿勢が足裏と関係があるのか?
一緒に確認していきましょう。
疲れやすい人の足裏
足裏がよく疲れたり、痛みが出るという人は、扁平足であったり、足裏のアーチが機能していないという傾向があります。
通常、足裏の土踏まずの部分はアーチ状になっています。
しかし、後脛骨筋や腓骨筋といったアーチを作っている筋肉のバランスが崩れてしまうと、アーチが保てなくなってしまいます。
足裏のアーチは足を着いた時に地面からの衝撃を吸収する役割を持っているのですが、バランスが崩れてしまうと衝撃を吸収することができず、足裏へかかる負担が大きくなってしまいます。
アーチを作っている後脛骨筋や腓骨筋のバランスが崩れる原因としては、首が前に出た状態になってしまっていたり、猫背など姿勢が丸まってしまっていることが挙げられます。
首や猫背と足の裏の関係
首が前に出ていたり、猫背のような姿勢になると背骨が丸まり、それにつられて骨盤が後ろに傾きます。
骨盤が後ろに傾くと、それにつられて大腿骨が外に捻れ、スネの骨が内側に捻れます。
スネの骨が内側に捻れると足の内側が潰れたような形となり、後脛骨筋や腓骨筋が働きにくくなってしまいます。
ですから、首が前に出ていたり、猫背のような姿勢になってしまうと、結果として足裏のアーチが潰れ、負担が大きくなってしまうのです。
このような状態を解消するには、首や猫背を整えていく必要があります。
首や猫背を整えるには以下のワークがおすすめです。
1.手を後ろに回し、両腕を組んだ状態を作る。
2.腕を斜め下に伸ばしながら、胸を伸ばす。
3.同時に頭を後ろに倒して、首の前を伸ばす。
4.20〜30秒キープする。
このワークを行うことで、首の筋肉(胸鎖乳突筋)や胸の筋肉(大胸筋)といった筋肉の緊張を下げることができます。

首が前に出ていたり、猫背になっている人は、これらの筋肉の緊張が高い場合が多く、これらの筋肉をゆるめることで首の位置が戻り、猫背のような姿勢を整えることができます。
アゴを引けばさらに痛みが和らぐ
先ほどのワークに合わせて以下のワークを行うと、
もっと効果的に足裏の痛みを和らげることができます。
1.寝た状態でアゴを軽く引く。
2.舌先を上の歯に軽くつけ、口を閉じる。
3.深呼吸をしながら、頭を地面に押し付けていく。
4.5秒行ったら、5秒休むを繰り返す。
5.2〜3回繰り返す。
ワークを行うことによって、舌の筋肉(舌骨下筋)や首のインナーマッスル(頭長筋や頚長筋)が働きやすくなり、いくつかの筋肉をまたいで繋がっている背中のインナーマッスル(多裂筋)が働きやすくなります。


首のインナーマッスルや背中のインナーマッスルは首や姿勢の位置をキープする役割を持っています。
ですので、このワークを行うことによって、首や姿勢が整った状態を長い間キープできるようになり、結果として足裏の負担を軽減することができるのです。
足の裏がすぐに疲れてしまう、痛みが出てしまうという方はぜひ試してみてください。
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