ラグビーW杯で決勝トーナメントに進出したラグビー日本代表。
強豪国との試合でもスクラムやパスワークなどを武器に果敢に立ち向かい、見事勝利を収めました。
そんな日本代表の武器ともなっているパスワークですが、それを可能にしているのが「体幹の強さ」にあると解説者は言っていました。
相手に強烈なタックルされながらも味方にパスを出し、トライを決めることができるのもひとえに「体幹の強さ」があるからなのでしょう。
そして、そんな体幹の強さを支えている重要なポイントが、「脇と股関節」です。
この脇と股関節が上手く使えているからこそ、選手たちは強靭な体幹力を発揮することが出来ているのです。
今回は、ラグビー日本代表のような体幹の強さを身につけるための体幹の鍛え方についてまとめてみました。
一般的な体幹の鍛え方とスポーツに必要な体幹の鍛え方
一般的に言われる体幹トレーニングの特徴として、地面に手足をついた状態で腹筋や背中の筋肉などのアウターマッスルに力を入れ、姿勢を維持するというものがあります。
この方法で体幹を鍛えると、確かにトレーニングの時に身体を安定させることが出来るようにはなります。
しかし、実際のスポーツをしているときに体幹を安定させ、力を十分に発揮できるようになるのかと言われると難しいものがあります。
なぜなら、スポーツでは身体に力を入れた状態で動かないという状況がなく、必ず動きの中で身体を安定させながら力を発揮しなくてはならないからです。
ですから、実際のスポーツで体幹を安定させ、パフォーマンスを上げていくためには、ただ力を入れて身体を安定させるのではなく、体幹を安定させた状態を作りながらも身体を動かせる状態で鍛えていかなくてはならないのです。
では、スポーツで体幹を安定させ、パフォーマンスを上げるにはどうすればいいのでしょうか?
スポーツで身体を安定させられるようになる体幹の鍛え方
スポーツで体幹を安定させた状態で、スムーズに動けるようにしていくために重要になってくるのが冒頭で述べた脇と股関節を使った身体の使い方です。
脇には、上半身と体幹を繋ぐ脇の筋肉(前鋸筋)があり、股関節には下半身と体幹を繋ぐ裏ももの筋肉(ハムストリングス)があります。
この2つの筋肉は体幹を安定させる役割を持つ体幹のインナーマッスル(大腰筋、横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群)と繋がっています。


ですので、脇と股関節を使いながら身体を鍛えることが出来ると、体幹を安定させると同時に上半身と体幹、下半身と体幹を連動させて動くことが出来るようになります。
実際のラグビー日本代表のスクラムやパスのシーンを見てみてみると、脇と股関節を使いながら体幹を安定させてスムーズに動いていることがわかります。
これは、脇と股関節を使うことによって脇と股関節の筋肉を働きやすくし、それによって繋がっている体幹のインナーマッスルを連動させることが出来るからです。
脇と股関節、そして体幹のインナーマッスルが働けば、体幹が安定した状態で身体をスムーズに動かすことが出来るようになり、スポーツでも通用する体幹の強さを身に着けることが出来るようになります。
【間違いだらけの体幹トレーニング】では、脇と股関節を使って体幹を鍛えていく方法を詳しく解説しています。
metaaxis.co.jp/pdf/
ラグビーのように体幹の強さを求められるスポーツはもちろん、他のスポーツでも応用できる身体の鍛え方が載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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